妄想、BL(M×N)のお話です。BLの意味が分かる方、妄想とご理解いただける方のみお進みください。










《side  N》

最近、みたらしはあんまり元気がない。
うさぎの平均寿命は10〜12年くらいらしくて、みたらしはもう推定12歳だから病気じゃなく寿命が近いんだろう。

ご飯もあまり食べなくなって、前は週に2回栄養剤の点滴をしてもらってたけど最近はそれが3回になった。

なんとか食べてもらいたい、といろんなフードを買ってみるけどどれもあんまり進まず、でも潤くんが持ってきてくれるご飯は何故かわりと食べてくれる。
僕も同じご飯買ってるんだけどな。

やっぱり潤くんのイケメンオーラにみたらしもメロメロなのかもしれない。
みたらしのために潤くんはしょっちゅう家に来てくれてて、申し訳ないけど甘えさせてもらってる。

もうあまり長くないだろう時間をなるべくみたらしに費やしたいけど、仕事を長期間休むわけにもいかず・・・だから仕事以外の時間は全てみたらしと一緒にいた。

だけど・・・ついにその日が来てしまった。

その日はみたらしが朝から全くご飯を食べずじっと横たわったままだったから、会社を休んで獣医さんに連れてった。
獣医さんからは「今日、明日あたりがヤマだと思います」って言われて、延命措置はしないって決めてたから、栄養剤を点滴してもらって連れて帰った。

それからどれくらいみたらしを撫でてたんだろう。
抱っこしてた腕をぺろっと舐められて、「起きた?」って声をかけたら鼓動を感じなくなってた。

「みたらし・・・?
・・・今までありがとうね」

徐々に体温を失っていくみたらしに少しでも体温を分けたくて、そんなことしても仕方ないって分かってるけど、ずっと抱きしめたまま「そうだ、潤くんにも連絡しなきゃ」って思う。
ずっと可愛がってくれてみたらしも懐いてたから。

みたらしを抱っこしたまま片手でスマホを操作して潤くんに電話をかける。

「もしもし、潤くん?あのね、みたらしが・・・」

「すぐ行く」

最後まで言えなかったけど、潤くんには伝わったようですぐに来てくれた。

「みたらし、頑張ったな」

「うん。みたらしがいてくれて良かった」

潤くんと並んで座ってみたらしを撫でる。
ずっと抱っこしてたのに、もう体は冷たくなってきてしまっていた。


毎日暑すぎません?
犬の散歩のために朝6時半に家出てももう30度とかあるんですけど(^◇^;)
夕方も全然気温下がらないし・・・どうやって生きていけばいいのやら(>_<)