妄想、BL(O×N)のお話です。BLの意味が分かる方、妄想とご理解いただける方のみお進みください。










《side  N》

「ちょっと怖いかもしれませんが・・・」

免許取り立てのわりに俺のアパートのある狭い路地も危なげなく運転して大通りに出た。

「全然大丈夫じゃん!で、どこ行く?」

「高速も練習したいのと、ちょっと行きたいところがあるので長野方面を目指していいですか?」

車校だと高速1回しか運転しないもんね。
ナビを見るとすでに目的地が入力されてるようで、到着予定時間は3時間半後くらいになっている。

全然いいけど、そんな遠出すると思ってなかったからお昼用意してなかった。
いつもはお弁当作るのに。
たまにはサービスエリアとかで食べればいっか。

「おっけ。初めての運転て緊張するから、疲れたらいつでも代わるね!」

ここのとこデートも全然出来てなかったから久しぶりの長めなデート、しかもドライブデートにウキウキして、「そろそろ車線変更しといた方がいいかも」とか「この先右折だけど一旦側道に入ってからだから左車線にいて」とか一生懸命サポートしながらも相変わらずずっとほぼ1人で喋ってた。

高速にのって無事合流も済ませると、日曜のお昼過ぎの高速は空いてることもあってサポートもあまり必要ない。

のっちゃえば一般道より高速の方が楽だよな。
落ち着いたら急に喉が渇いてきた。
ちょっと喋りすぎちゃった。

「和くん、後部座席の袋を取ってもらえますか?」

高速のって早々だけどパーキングエリアに寄ってもらおうか、と思ってたら智さんからそう言われ、身を乗り出して後ろのエコバッグを取った。
中を見るとお茶のペットボトルに缶コーヒー各種、おやつも甘いのからしょっぱいのまでいろいろ入ってる。

「喉渇いたんじゃないですか?好きなのどうぞ。お菓子も良かったら」

「な・・・なんで分かったの?!」

「なんとなく笑
僕もだいぶ和くんのこと分かるようになってきました」

あの、星にしか興味なかった智さんが。
必死にアピールしてんのに気付かなかった智さんが。
俺のこと好きか時々不安になるくらい淡白な智さんが。

あらかじめ飲み物買ってきて、ちょうどいいタイミングで渡してくれるなんて。
しかも笑って俺のこと分かってきた発言するなんて。

嬉しいやらびっくりやらで感情がジェットコースター。


にのID、最初が617から始まるのが粋ですね😊
そしてトークの破壊力よ😭
もはや彼氏じゃん!!
七夕に生配信してくれるし・・・私、織姫ってことでいいかな(違う)💕