妄想、BL(N×M+O×N)のお話です。
CPが複雑です。何でも大丈夫な方のみお進みください。
BLの意味が分かる方、妄想とご理解いただける方のみお進みください。











《side  N》

あの日から、さすがにすぐにはクラスは増えなかったけど、MJダンスアカデミーでは年2回生徒を受け入れていてそのタイミングで1クラス追加で持たせてもらえた。
あんまり急に担当クラスを増やすと他の講師が不審に思うだろう、ってことでじわじわ増やしてくれる方針みたい。
そういうところもさすがだな。

松本さんとの関係は変わらず続き、そのうちに松本さんの後ろも開発してあげた。
といっても俺は入れる方じゃないからバ イブ。
あとは縛ってみたりいろいろなプレ イも取り入れた。
毎回、松本さんはいたく満足してくれてて、クラスが増えただけじゃなく基本給も上がった。

ありがたいんだけど・・・松本さんとの関係が重なるごとに、心はどこか冷めていくような気がしていた。
性 欲は解消されてるのに欲求不満になっていくような変な感じ。
なんなんだろ。

夜もなかなか寝付けなくなってきて、集中力が続かないしなんとなく体も重たくてダンスも自分の思い通りにいかない。
せっかくクラスを増やしてもらえたのに、自分のイメージを動きにして伝えることがなかなか難しく、焦りが募る。

そのうちにクラスの生徒が
「最近、二宮先生ちょっとたるんでない?」
「なんかさ、前より下手になったよね」
「俺、大野先生のクラスに変えてもらいたいな」
とかひそひそ言ってるのが聞こえてきて、頑張ろうとすればするほど空回りしてて、どんどん追い詰められていった。

松本さんがこの関係を望む限り、こんなにダメな俺なのにクラスは増えるのか?
そうなったら周りの目はさらに厳しくなる。
だけど自分から松本さんとの関係を解消してクラスを減らしてって言う勇気もない。

どうすればいいのか分からず悩みに悩んで行き詰まってきた頃、
「なぁ、今晩飲み行かね?」
って大野から誘われた。

夕飯はたまに一緒に食べて帰るけど、飲みは初めて。
俺があんまお酒に強くないし、早く帰ってゲームしたかったし。
いつもなら断るけど、ここのところ大野とはご飯も全然行ってなくて、今は誰かに、例えそれが追いつけない背中を追うライバルであっても、話を聞いてほしい気分だったからすぐにオッケーした。