妄想、BL(A×N)のお話です。
BLの意味が分かる方、妄想とご理解いただける方のみお進みください。









《side  A》

エ ロ本なんて初めて見たけど・・・そんなみんなが興奮するほどいいかなぁ?

「相葉、どうよ?初めて見ただろ?」

「うん。でも・・・そんな興奮するほどじゃないかも」

「え、まじ?!
お前、まさかゲイじゃないよな?笑」

みんなと同じように興奮してるフリをすれば良かったんだろうけど、正直に答えてしまったせいで一気に揶揄いモードになってしまった。

「まぁでも、相葉は二宮くんと仲良いもんな。
二宮くんみたくめちゃくちゃ可愛い子といつも一緒にいたら感覚バグるかも」

「あー確かに。
あの子なら男だけどヌける。ってか抱ける」

「やめろよ!」

俺が揶揄われるのは全然いい。
でもかずくんがこういう話のつまみになるのはものすごく嫌だった。

そして・・・みんなの言葉に、かずくんがこのエロ本みたいなポーズを取ってるところを思わず想像してしまった瞬間、下半身がずくんと疼き・・・みんなに怒ったくせに自分が1番かずくんをそういう対象として見てるんだってことに気付いた。

俺、かずくんのこと恋愛対象として見てたんだ・・・。
だけど、この頃には男同士での恋愛はあまり公に出来ないことも分かっていたから、せっかく自分の気持ちに気付いたところでどうしようもなかった。

それにかずくんにはもう好きな人がいるんだし。
気付いた瞬間、どうにもならないことにも気が付くなんて。

かずくんの幸せを願えるように、かずくんへの気持ちに蓋が出来るように、試しに告白してきてくれた子と付き合ってみることにした。

「あのさ、俺、付き合うことにしたんだー」

「・・・へぇ。良かったじゃん」

かずくんがちょっと嫌がってくれたりしないかな、そしたら付き合うのやめよっかな、なんて思って、夕飯の後かずくんの部屋に遊びに行った時に報告してみたけど、かずくんの返事はものすごくあっさり。
ゲームの画面から目も離さない。

まぁ・・・そうだよね。かずくんにとって俺はただの幼馴染なんだから。

「かずくんは・・・前に言ってた好きな子と付き合わないの?」

「うん。その子、もう恋人いるし」

「そっ・・か・・」

それから何を話していいか分かんなくなって、かずくんとの間がちょっとぎくしゃくしてしまった。


にのちゃんバースデーは「イチオクノホシ」の2人で書こうかと思ってるのですが、オチなしひねりなしでなんか見たことあるような話になりそうで躊躇ってます(^◇^;)
でも他に思い浮かばないしなぁ・・・。