妄想、BL(S×N)のお話です。
BLの意味が分かる方、妄想とご理解いただける方のみお進みください。










《side  S》

カズとはすごく順調なんだけど、父さんの会社で勉強させてもらったりしてるとやっぱり自分はまだまだ子供なんだってことが改めて分かって、カズとの歳の差を感じて気持ち的に焦ることも多くなった。

きちんと父さんの会社を継ぐと決めてから高橋さんともちょっと話して、その時に「笑顔だけ」って嘘をついてたことを謝られた。
ずっと父さんの右腕として一生懸命働いてきたのに、いきなり養子をもらって会社を継がせると言われて面白くなかったそう。
その気持ちも分かるから。

カズだけじゃなく高橋さんに認められるためにもいろんなことを吸収して人間的にも大きくなりたい。
友達付き合いも学校も勉強も大事にするようにして、そうするとカズの家には週に1日、下手したら2週間開く時もある。

同じように社会人と付き合ってる友達とか、社会人の兄姉がいる友達から話を聞くと、「そんなもんじゃない?」って言われるけど・・・ほんとは毎日朝から晩までカズといたいし、会社でカズを狙ってる大人の男がいるんじゃないかと思うと外に出したくない。
早く稼げるようになってカズには仕事辞めて欲しいんだけど・・・自由を奪うこともしたくないし・・・そんなことを思う自分がまた子供っぽい気もして、もやもやする。

そんなもやもやを消したくて、カズの家に行ける日はつい激しく求めてしまう。
大人の男っぽく余裕を持ちたいのに。
「今日はゆっくり愛するぞ」と思っていても、カズに「しょお・・奥突いて」なんてねだられると、そのむせかえるような艶に簡単に理性が飛ばされて・・・覚えたてのガキみたいにガツガツしてしまう。

だってさ、普段は年上ぶって(年上なんだけど)「毎日会いたい」みたいなこと言っても「社会人は忙しいから」とかさ、ちょっとツンとしてるのに、ベッドでは自分であそこ広げながら「早くほしい」なんてうるうるの目で言ってきたりすんだもん。
そんなのさ、簡単に転がされちゃうよ。

まじ・・・早く大人になりてぇ・・・。

⭐︎⭐︎

俺が2年に上がる頃、父さんが出席するパーティーに一緒に出席することになった。
それは以前に映画化された小説の続編が再び映画化されたお祝いのパーティーで、以前も今回も櫻井不動産がスポンサーとなっている。

そしてその小説家はカズが担当編集者だから、会場には当然カズも来るわけで。
仕事してるカズを見るのは初めてだし、当日はやっぱりプライベートな部分は隠してた方がいいし・・・なんか緊張する。
でもカズの仕事中の顔を見れるのは楽しみだ。


5月ー!早い!
来月は自担のお誕生日なのに全然お話が降りてきません(^◇^;)
なんとか何か書きたい💦