妄想、BL(O×N)のお話です。
BLの意味が分かる方、妄想とご理解いただける方のみお進みください。










《side  O》

翌朝目覚めるとやっぱりカズは猫のままで、やっぱり昨夜のことは夢だったんだろうなと思った。
それにしてはまだかずの感触が手に残ってるけど・・・。

でも今まで夢でも会いに来てくれることはなかったから、また会えたのが嬉しくて。
ずっと心配かけてた相葉ちゃんにもメールしてみた。
相葉ちゃんは、「かずが猫になって戻ってきた」って普通の人なら頭おかしくなったのか?と思われても仕方ないようなことを俺が言った時もそのまま受け入れてくれて、今回もめちゃくちゃ喜んでくれた。
相葉ちゃんがいてくれて良かった。

またかずが夢で会いに来てくれたらいいのに、と思ってたけど、それからしばらくかずの夢は見なくて、ようやくまた夢に見れたのは次の新月の時だった。
前と同じで、夜中に「さと!」って起こされて、目を開けると腕の中にはかず。

「・・・また来てくれた」

「僕、ずっとさとの側にいるんだよ?」

「そうなの?やっぱカズはかず?」

非現実的な会話をして2人でふふって笑って、たくさんキスして。
またかずの夢が見れて良かった。

でも、もしかしたら夢じゃないのかも、と思い始めてきたのは新月の夜に必ずかずが現れたから。
夢ならこんな定期的に見るってことないよな。
しかも、かずがいる時にはカズの姿は決まって見当たらない。
ほんとに、カズはかずなのかもしれない。
なんで新月の夜だけなのかは分からないけど。

はじめは夢だと思ってただ話してキスするくらいだったけど、夢じゃないのかも、と思ったらやっぱりその先もしたくなる。
愛してる人が裸で腕の中にいたら仕方ないじゃん?
でもなんか、えっちとか生々しいことしたら夢が覚めそうで怖かったんだよね。

夢じゃないのかも、と思ってもはじめはやっぱり怖くてなかなか進めなかったけど、次にかずが現れた日、思い切ってキスを深くし、かずが感じるところを愛撫してみた。

「ん・・ふ・・さと、きもちぃ・・」

久しぶりの、もう2度と聞くことは出来ないんだと思ってた甘い声と蕩けた顔に胸がぎゅっとなる。

「さと、どしたの?」

「嬉しくて・・・」

いつの間にか俺は泣いてて、俺の涙がかずの体に溢れる。
それを舐め取りながらかずの胸の粒も、かず自身も、かずの蕾も、指1本1本まで隅々まで愛して、泣きながら繋がった。