妄想、BL(O×N)のお話です。
BLの意味が分かる方、妄想とご理解いただける方のみお進みください。

早くもちょっとしんどいシーンが続きます💦
苦手な方、お気をつけください💦









《side  O》

恋の賞味期限は3年とか言われたりするけど、いつまで経ってもかずとはずっと付き合いたてみたいにラブラブだった。
毎日可愛さが増してくんだもん。
マンネリとか見慣れるなんてあるはずなかった。

卒業後、俺は大手の文房具屋に、かずはゲーム会社に就職が決まり、それを機に同棲を始めた。
法律的には同居になるけど、俺はもう結婚のつもりでいたからかずのご両親にもきちんと挨拶して、俺の親にも話を通した。
在学中から、お付き合いしてることはそれぞれの親に話してあり、両親交え遊びに行ったりしてたから両家の両親ともすんなり同棲を認めてくれた。

会社に行く時は朝一緒に家を出て、俺の帰りが遅い時はかずがご飯作って待っててくれて、俺が早い時は俺が作ったご飯を美味しそうに食べてくれる。
休日にはお昼近くまで2人でベッドにいて、カフェでブランチを食べたり、お弁当を持って公園に行ったり、有休取って旅行に行ったり。

なんてことない普通の日々がずっと当たり前に続くと思っていた。


社会人になって4年くらい過ぎた頃、お昼休みにスマホを見るとかずのお父さんからたくさんの着信が入っていた。
ただならない着信件数にすぐに折り返す。

「智くん!和也が・・・!病院に!」

動転しているのか支離滅裂な話を辛抱強く聞くと、かずの会社近くの駅で男が刃物を振り回しながら通行人を襲い、かずがそれに巻き込まれて病院に運ばれたらしい。
すぐに会社に事情を伝えてタクシーに飛び乗った。

病院に着いてかずの名前を伝えると、どこか鎮痛な面持ちをした看護師さんが案内してくれたのは・・・霊安室・・・。

え、なんで・・・。
軽い切り傷とかじゃないの・・・?
霊安室ってなんかの間違いだよな?

もう一度看護師さんに確認しようとしたけれど、中から聞こえてきた泣き声、叫び声は確かにかずのご両親の声で・・・。
まだ信じられないまま扉を開けると、中には白い布をかけられてまるで眠っているように横たわってるかずと、そのかずに取り縋って泣いているかずのご両親。

「なんで・・・嘘だろ?
これ、ドッキリとかだろ?看護師さんまで巻き込んで手込みすぎだろ」

半笑いでベッドに近付き、かずの顔に触れ・・・その冷たさに体が凍りついた。