お昼枠であげていきます、こちらはリクエストいただきました「つなぐ」のその後となっております😊
もしお時間ありましたらぜひ本編から読んでいただけるとより楽しめるかと✨

全3話、短いですがすみません💦

ただ5人でわちゃわちゃしてるだけになってるかもですが、楽しんでいただけたら嬉しいです☺️




妄想、BL(O×N)のお話です。
BLの意味が分かる方、妄想とご理解いただける方のみお進みください。










《side  N》

智と再会してからほぼ1年。僕たちは空白の時間を埋めるように2人の時間を過ごした。

僕は大学があるし、智は会社があるから毎日会うのは無理だけど。
週末は智んちに泊まりに行き、平日も寝る前に電話で話し、いろんなとこにも出かけて。

ずっと・・・あの時の記憶がない時も、別れの痛みが心のどこかにあったけど。
智とたくさんの時を過ごすうちに徐々にそれも薄れていった。

今日は潤と、雅紀さんや翔さんとみんなでお花見。
お弁当は雅紀さんと翔さんが持ってきてくれるらしくて、僕と潤は飲み物担当、智は場所取り担当だ。

あの時の記憶があるのは僕と智だけみたいで、潤達に昔のことを仄めかしても何の反応もない。
でもそれでいい。
3人には幸せな時間だけを共有してほしい。

ただ、心の奥深くに刻まれてはいるようで、雅紀さんと翔さんはあの時みたいに潤にあれこれ尽くしてる。
昔は主従関係だったけど、今は・・・たぶん恋愛感情からかな?
潤は全然気付いてなさそうだけどね笑

そんなわけで、今日は朝からバタバタしていた。

「潤、まだー?遅れちゃうよー」

「もう少し!
・・・てかカズ、その格好で行くの?」

潤はおしゃれだし、潤も翔さんと雅紀さんが気にはなってるようで、2人と会う時は身だしなみを整えるのにいつもより時間がかかる。
僕は智と会うっていっても服は気にしないんだけど、潤は僕にもちゃんとした格好をさせたがるんだよね。

「だめ?」

「そんな部屋着みたいなTシャツ、だめに決まってるじゃん!
ちょっと来て!」

遅れちゃうって言ってるのに、それからばたばたと服を着替えさせられ、2人急いで家を出た。

お花見をするのはここから3駅先にある広大な公園の一角。
広いから人がそこそこ居ても混んでる感じがないし、公園中に桜だけじゃなく様々な花が植えられていて、園内のどこででもお花見が出来る。

公園近くのスーパーでアルコールやらお茶やら適当に買って指示されたところに行くと、すでに翔さん達がお弁当を広げて待っていた。