お先にこちらをー✨
妄想、BL(O×N)のお話です。BLの意味が分かる方、妄想とご理解いただける方のみお進みください。
《side O》
家に帰ると夕飯のいい匂いと共にすぐ和也が出てきてくれた。
「今日早かったんだね」
「大野さんに就任お祝いのご飯を作りたくて・・・」
いつもならまっすぐ顔を見て話してくれるのに、今日の和也はきょろきょろと視線が定まらない。
なんだ?
「就任挨拶、ダメだった?」
もしかしてそれをどう言おうか悩んでるとか?
「や、違います。挨拶はすごく良かったです」
「ほんとに?ほんとはダメで、それを言おうか困っててきょろきょろしてるんじゃないの?」
「いや、ほんとに挨拶は良かったんです。
ただ、その・・・大野さんがカッコよすぎて、あんまり見れないだけ・・・デス」
なにそれ。可愛すぎるんだけど。
あまりの可愛さに、まだ玄関なのに和也を抱き寄せて顎に指をかけて顔を上げさせる。
目を伏せたのをいいことにそのまま唇を塞ぐと和也の手から俺の荷物が落ちた。
目線で訴え、荷物を気にして俺を離そうと胸を押してくる和也の手を壁に縫い止め、キ スを深くして舌を絡め取るとようやく力が抜けてきた。
「ねぇ・・夕飯より先に和也が欲しい」
昨日からずっとご褒美待ってんだぜ?
しかもあんな可愛いこと言われて、これ以上我慢するって拷 問じゃん。
せっかく作ってくれてたのに申し訳ないけど、って和也を抱っこして寝室に連れて行こうとしたら
「や・・ダメです!先に夕飯!」
って必死に抵抗された。
「なんで・・・?後じゃダメ?」
「ダメです!冷めたら美味しくないし、お風呂だって入ってからがいいし、ちょっと心の準備をさせてください」
半分涙目で言われたら従うしかない。
そうだよな、男相手初めてなんだもんな。ちょっと怖いよな。
がっつきすぎた自分を反省しながら先に夕飯をいただくことにした。
今日はお祝いというだけあって、お赤飯に茶碗蒸し、蛤のお吸い物、ブリ大根と俺の好きな物ばっかり。
「風呂・・・一緒に入る?」
片付けも終わってソファーでくっつきながらテレビ見て、そろそろいいかなぁ?って誘ってみる。
「いえ、1人で入ります。大野さん先どうぞ」
うん・・・そうだよね。
心の準備いるしね。
分かってたさ。
まぁいずれ一緒に入ってくれるよな、と思いながら先にシャワーを浴びて「寝室で待ってるね」と声をかけた。
流れで薄々察してくださってる方もいらっしゃるかもですが☺️
明日と明後日の智くんサイドは1日後にアメ限移行となります。
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次はけいなちゃんち💛6:17です😊