妄想、BL(S×N)のお話です。BLの意味が分かる方、妄想とご理解いただける方のみお進みください。
《side S》
まさかこんな誕生日を過ごせるなんて。
夢じゃないよな、とほっぺたをつねって痛みに顔をしかめ、和の気が変わらないうちに、と写真を撮りまくる。
俺は玩具とかコスプレとかしてみたい派なんだけど、和は嫌がるから今まで使ったのはコッ クリングのみ。それも一回だけ。
先日たまたま出張で日本に行く時があって、その時に上司と飲みに行き、その後キャバクラに誘われた。
「俺、恋人いるんで」って断ったけど、「女の子と喋るだけだから。今時は女の子もキャバクラ行ったりするし大丈夫」って言われて、じゃあ・・・と行ってみた。
ベタベタされたら帰ればいいし。
念のため、席についてくれたキャバ嬢の子に恋人(彼とは言えなかった)がいる事を伝えるとさすがプロというべきか恋バナで話が弾み、夜のお悩みも冗談混じりに話せた。
「まぁでも一緒にいられるだけで幸せだからさ、今のままでも充分なんだけどね」
「でもたまに違うプレイしたりするとけっこう燃えるよー?
彼女さん、コスプレ嫌いでもこんなのなら露出もそんなないし大丈夫かもよ?」
って見せてくれたのはエロコスプレのカタログ。
この布意味ある?みたいなだいぶ、なのもあるけど、例えば背中がシースルーで前はお腹のとこだけ肌が出るようになってたりみたいな、そこまでじゃない衣装もある。
「あー、確かにこれならお願いしたら着てくれるかなー?
胸がなくても可愛く着れるのってどれ?」
「それならこれとかー、あ、これもいいかも!」
いくつかカタログに◯をつけてもらった。
「何かあったらメールでもちょーだい。これ、名刺」
最後に名刺をもらって店を出た。
キャバクラなんて初めて行ったけど、有益な情報も教えてもらえたし行って良かったかも、なんて思いながらホテルに帰った。
で、出張を終えて家に帰ってきたものの・・・コスプレのことはなかなか和には言い出せずにいた。
過去何回か玩具使っていいか聞いて断られてるし、「また?いい加減にしてよ」とか怒られてえっち出来なくなるのも嫌だし・・・でも着てほしいなーと思って変に和に気を遣い、逆に怪しまれてしまった。
明日から残り3話、アメ限となりますー💦