お先にこちらからー✨
妄想、BL(O×N)のお話です。BLの意味が分かる方、妄想とご理解いただける方のみお進みください。
《side O》
こんな、いい雰囲気も何も出来てない時に勢いで「好き」なんて言うつもりはなかったのに。
「嘘っ!
だって、大野さん女の人と遊んできたくせにっ!
女の人が良いくせにっ!
何でそんな嘘つくんですか」
二宮くんの目から涙が溢れた。
嘘じゃねぇのに。俺、そんなしょうもねー嘘つくような奴だと思われてんのかな。
俺に揶揄われてると思ってるからそんな怒ってんの?
「嘘じゃないよ!
でもあんな綺麗な彼女いたら諦めるしかないから、気分転換に行っただけで・・・」
ちゃんと理由を話しても、二宮くんはふるふると首を振る。
なんだよ・・・信じる気、ねーんじゃん。
二宮くんはノンケっぽいし、こんなおっさんに好きだなんて言われても気持ち悪いだけで信じたくないのかもしんない。
「いや、もう忘れてくれ。
二宮くん、女性がいいんだろ?
こんなおっさんに言われたって気持ち悪いだけだろうしな」
二宮くんの職まで奪うつもりはない。明日からは雇い主と家政夫としてきちんと一線を引いて接しよう。
そう思って部屋に戻ろうとした時。
「気持ち悪くなんかないっ!
俺だって女性が良いって思ってたはずなのに……」
後ろからどんっと柔らかい塊が抱きついてきた。
「俺っ、大野さんが好きっ」
・・・え?それこそ嘘だろ?
「・・・ほんとに?」
くるっと向かい合うとうるうるの茶色い瞳と目が合って、すぐにそれは伏せられたけど赤い耳が「本当」だと語ってる。
「ありがと。嬉しい・・・」
ぎゅっと抱きしめるとおずおずと俺の背中に手が回った。
でもすぐに離れてしまって、「先にその香水の匂い落としてきてください!」ってぷいっとそっぽを向く二宮くんが可愛すぎて。
俺、けっこう尻に敷かれるんだろな、と思いながら風呂場に向かった。
こうして晴れて両思いになったものの、二宮くんは男と付き合うのは初めてだそうだからいろんなことをゆっくり進めることにした。
「とりあえず・・・同じベッドで寝てみる?
もちろん何もしない」
お付き合い初日だし体温だけでも感じたくて、家事を終えておやすみの挨拶に来た二宮くんに俺の部屋の扉を示しながら聞いてみた。
こんなシチュエーションで何もしないなんて言われても信じらんないかな?
嫌がられるかな?
そっと顔色を伺うと、口をむにっとさせながら「はい」って言ってくれた。
智くんが翔くんの名台詞を😁
明日の智サイドのみ、1日後にアメ限移行します💦
最後までいかないのですけど☺️
次はけいなちゃんち💛6:17です✨