妄想、BL(O×N)のお話です。BLの意味が分かる方、妄想とご理解いただける方のみお進みください。








《side  N》

「生徒はみんな帰した。お前は山田がいなくなった時の状況を聞きたいから残ってもらった、って先生達には言ってある。
まぁでも一旦帰ったフリしてもう一回来た方がいいかもな。
妖が動き出すのは夜だろうし」

「・・・ありがと」

ほっぺたをパシッと両手で挟んで気を取りなおす。
大野さんがいてくれて良かった。
今は自分は生徒だってことも忘れてた。

妖の力が1番増すのは夜。
そして神隠しから返された生徒がみんな学校のどこかで見つかってることから、妖は学校に巣みたいなのを作ってそこで精気を吸ってると考えられる。
今夜、山田の精気を吸ってる奴を発見することが出来ればそんなにひどい後遺症は残らないはず。


陽が落ちて暗くなり、先生達もみんな帰ったって連絡を受けて裏門からこっそり忍び込む。
これまたこっそり学校に残ってた大野さんに鍵を開けてもらい、音を立てないよう気をつけながら校内を見回る。

大野さんがあらかじめ睡眠薬入りのお菓子を差し入れて守衛さんを眠らせてるから、守衛室からマスターキーを取るのも問題なくクリア。
端の教室から順番に見て行き、保健室の前まで来たところで中から何かの気配を感じた。

もしかして・・・やっぱり深田先生が妖か・・・?

大野さんに目で合図をすると頷いて刀を取り出し、それを見て手でカウントを取る。

5、4、3、2

と、いきなりすっと保健室の扉が開いて、カウント中だった俺たちは固まった。

「やっぱり大野センセ・・・と、二宮くんも一緒か」

そこにはボディスーツのようなのを着た深田先生。
しまった。気付かれた。

「やっぱりお前が妖か?!」

不意を突かれたけど、すぐに大野さんは刀を構える。

「山田を返せ!」

「ここにはいないわ。というか私もそれを探ってるの」

「・・・は?」

「とりあえず入って。相手に見つかると厄介だわ」

どういうこと?
深田先生は妖じゃなかった・・・?
じゃあこの時間にそんな格好で何してる?

疑問は尽きないし、まだ妖じゃないとも言い切れないけど、話を聞かないことには分からない。
警戒しながら保健室へ入った。


嵐さん、ありがとう😭
でも大晦日行けなかったからオンライン募金箱設置しませんか?
別口で寄付したけどこういうのはなんぼあってもいいですから☺️