妄想、BL(O×N)のお話です。BLの意味が分かる方、妄想とご理解いただける方のみお進みください。








《side  N》

「俺も・・・別れたばっかりで、って思われるかもしれないけど、大野さんが好きです」

「まじ?!
実は今日誕生日なんだけどさ、最高の誕生日になった」

「え!!誕生日なんですか?!
じゃあ何か・・・お揃いのストラップとか買って帰りますか?
ちゃんとしたプレゼントは次会う時に渡すので」

もう。早く言ってよ、そういうこと。
早く言われても今日の今日じゃ何も出来ないけど、大野さんが仕事終わるまでの間にケーキくらいは買えたかもしれないのに。

せめて何か記念にお揃いのものとか買って帰りたい、と思ってたら、
「あ、ねぇ二宮くん、あれ見て」
と大野さんが窓の外を指差した。

ぐいっと前に体を乗り出して窓におでこをくっつけるようにして外を見るけど・・・さっきと同じ景色しか見えない。
何だろう。
と、ほっぺたに柔らかいものが触れ、ちゅっと音を立てて離れていった。

「え、今・・・?」

「んふふ。
お揃いのものもいいけど・・・プレゼント、いただきました」

なにそれ!なにソレ!!
めちゃくちゃ気障だけど、大野さんがするとすごく様になっていて、ドキドキして顔がかーっと熱くなる。

「こ、こんなの・・・全然プレゼントにならないし!」

わたわたしてる間に地上に着いてしまって係員さんがドアを開けてくれる。
顔が赤くなってるのが恥ずかしくてさっと降りようとしたのに、なんだかテンパって降りる時によろけてしまったのを、すかさず大野さんががっしり腰を支えてくれる。

あぁもう絶対耳まで赤い。
こんなの全然俺らしくない。でもそれがなんか楽しいけど。

「今日用意出来るプレゼント、俺しかないけど欲しいですか?」

大野さんのテンパる顔も見てみたくて、大野さんの腕を引き寄せて耳元でそっと囁いてみた。

それなのに大野さんは全然顔色を変えず、逆に雄感漂う笑顔を浮かべて
「それ1番欲しいプレゼント」
なんて今度は俺の耳元で甘く囁き、さらに耳をぺろっとひと舐めしていくもんだから、結局また俺ばかりドキドキする羽目になった。

そっから近くのラブホに直行し、そこでもずっとリードされてしまったけどいつか絶対俺が主導権を握ってみせるんだ。

Fin.


お付き合いありがとうございました😊
SNSかなんかで、海外のお化け屋敷で彼女をお化けの方に突き飛ばして逃げてく彼氏と、怖がってたのに突き飛ばされ置いて行かれた怒りで怖さがなくなる彼女、そしておろおろするお化け、という動画を見かけて思いついたお話です笑
無理にいいカッコしようとすると失敗しますね(⌒-⌒; )

最後に改めて、タグを貸してくださった蓮ちゃん、たくさんサポートをしてくださった和子ちゃん、参加してくださった皆さま、読んでくださった皆さま、ありがとうございました🥰
初めての主催は大変でしたが学びや幸せがそれ以上にありました。
皆さまのおかげです。

そしてけいなちゃん!
一緒に主催してくれてありがとう💕
けいなちゃんのおかげで無事終えられてホッとしています。
ほんとにありがとうございました(*≧∀≦*)