妄想のお話、BL(O×N)です。ご理解いただける方のみお願いいたします。

ノンリア設定、特記ない場合N目線です。










春。アクリル絵の具を流したような青空に満開の桜が映える日。
僕は大学の門をくぐった。

「桜日和だなぁ〜」

隣には高校からの友達の潤くん。
受験勉強は大変だったけど潤くんと励まし合いながら出来たから晴れて希望の大学に合格した。

「ニノちゃーん!潤くーん!」

潤くんと桜に見惚れていたら遠くから呼ぶ声。

「雅紀!でかい声で呼ぶなよ!恥ずかしいだろ!」

周りからちらちら見られちゃって潤くんが怒る。
まーくんは僕の幼馴染。とはいっても1つ上だから大学では先輩だ。
明るく人見知りしない性格で、高校で仲良くなった潤くんを紹介した時もすぐに打ち解けた。

「入学おめでとう!式が終わったらさ、弓道部に見学来てよ。入らなくてもいいから見るだけでも。」

まーくんは大学に入ってから弓道を始めて、僕達が入学する前から誘われてた。
でも僕はスポーツあんまり興味ないし・・・まーくんがあんまり誘うから一回くらいは見学に行ってもいいと思ったけど、正直入部は全然考えてなかったんだ。
この時は。