いまこの瞬間にいよう
そう決めてから
現実を感受する感度が
ものすごく精緻になった
空の青は
一瞬も同じではなく
常に移ろい
瞬間瞬間の美があること
駅を行き交う大勢の人たち
ホームに入ってくる電車
車内広告に描かれる自然の風景
どれもこれも
それぞれに
くっきりと美しく
ただただ感動する✨
地面に立っている
自分の足の裏の感覚が
鮮やかに感じられる
今までわたしは何を見てきたのかな?
何を感じていたのかな?
たぶん
見ているようで
何も見ていなかった
感じているようで
何も感じていなかった
すべては当たり前のつまらない景色
見なくても
感じなくても
知ってる、分かってる
そう思って脳がスルーしてきたのだ
あれは知らない通行人A
これは時刻表に載ってる
来るのが当たり前の
上りの小田急線
予備校のポスターなんて
どれもこれも同じ
無難な配色に耳障りの良いコピー
足なんて
わたしが意識しなくても
勝手に歩く
そうやって
すべてを雑に
ないがしろに
表面しか感じずに生きてきたのだ
なんてこった!!
当たり前のものなんて
何一つないじゃないか!
昨日と同じ一日なんて
あり得ないじゃないか!
すべてが鮮明に立ち上がった世界は
当たり前なはずのものさえ
存在自体が奇跡的で
感動が止まらない
何を見ても
泣きそうになる笑
狂ってしまったのかもしれない
とさえ思う
生まれたての赤ちゃんに
なったかのようだ
きっと
この感覚で生きるのは
色々支障があるので
人はどこかのタイミングで
感覚を閉じるのだろう
そしてすこしずつ
眠りを深めていく
今までのわたしは
ほとんど昏睡状態だったんだろうな笑
目が覚めている
とはこういうことなのか…
とは言えまた
日常に埋もれ
奇跡を見失い
目が閉じる日もあるだろう
それでもいい
何度でも眠って
また
何度でも目覚めればいい
どの自分も愛しい
どの世界も愛しい
どちらも愛し
どちらも選べて
どちらも楽しめる
それがこの世界に生きる
1番の贅沢なのかもしれないな


