こんにちは!ものの見方転換アドバイザー・花緒です!
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今日は、秋田県に伝わる民話「犬吠森(いぬぼえもり)」をお送りします。
秋田県鹿角市にある、犬吠森と呼ばれる山の伝承です。
この話の中にマタキ犬(猟に使われる犬)が出てくるのですが、その犬が現在の『秋田犬』の元祖なのだそうです。
ざっくりストーリー
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昔この地にさた六(さだ六という説もあり)という猟師がおりました。さた六はシロという名のとても賢いマタキ犬を飼っており、いつも一緒に狩りをしていました。
当時は他の領地で無断で狩りをした者は重罪とされていましたが、さた六は腕の良い猟師で、他のどこの領地でも狩りができる「許可証」をもっていました。
ある日、狩りに出たさた六とシロは、ニホンカモシカを追ううちに他の領地に入ってしまいました。カモシカを仕留め、持って帰ろうとしたとき、その領地の役人に呼び止められました。
許可証の提示を求められましたが、あいにくその日に限って、さた六は許可証を家に置いてきていました。その場でさた六は捕えられてしまいます。
さた六は、シロに「家に戻って許可証の巻物を持ってきてくれ」と頼みました。シロは急いで家に戻り、巻物を加えて届けようとしたのですが間に合わず・・・
さた六は処刑されてしまった後でした。
シロはさた六の遺体とともに家に帰ろうと、必死で遺体を引きずりながらいくつもの山を越えましたが、この峠に来たところで力尽きました。
悲しげな遠吠えをひとつすると、シロは命尽き、その身体は石に変わりました。
それ以来この峠は「犬吠峠」と呼ばれるようになりました。
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忠犬ハチ公に負けず劣らず、感動的なお話です(涙)
このシロが秋田犬の元祖と考えると、また更に秋田犬って素晴らしい!!そりゃザキトワさんもメロメロになるわな!!ってなりますね(笑)
「犬」は昔から人間の親友になりうる生き物として、常に人間とともに生きてきた動物です。心理学的にも、友達を意味します。そしてそれが猟犬だった場合は、さらに冒険心や積極性という意味も加わります。
シロはクマのように大きい犬だったと言い伝えられていますが、この大きさにも意味があって、存在の大きさを表します。
さた六の家族構成に関する記述はないので詳しいことはわかりませんが、さた六は一人者でシロとくらしていたとすれば、最後に主人を亡くしたシロが悲しみで石に変わった気持ちも納得できますね。さた六とシロの間には、深い深い絆があったのでしょう。
現代は携帯電話が普及し、インターネットで世界の誰とでもつながることができるようになりました。バーチャルでつながる場合、相手が実在しているのはわかっていても、どことなく現実味が感じられないことがあります。
もちろん人によるとは思います。ネカマと言われる、性別を変えた「キャラクター」的なものを演じている人や、ネットの世界だと全く違う性格になる人など、本当にさまざまで、そこに「真実」があるのかはわからないことがある一方で、心通わせる関係を築くことができて実生活で結婚し幸せになる人だっています。
運悪く、そういったバーチャルな出会いをした人が事件に巻き込まれたりすると、「最近の若者は・・・」なんて変にそこだけ強調されてニュースで流されることもあったりしますよね。
でも、よくよく考えてみれば、そんなの現実世界だって同じです。
たとえばあなたの家の5軒隣の人について、どの程度知っていますか?
隣の人ならまだしも、そこからたった4軒離れただけで、どんな人が住んでいるのかすらまったく知らないことって、けっこう多い(苦笑)
そうかと思えば何年も勤めた会社内でも、気が合う人合わない人がいる。コミュニケーションの頻度的には、5軒隣の人よりかはるかに多いのに、心が通じなかったりしませんか?
人間関係って本当に難しいです(苦笑)
逆にものを言う口がついているがゆえに、ウソをついたり誤解を招いたりするのかもしれませんね。心さえ通っていれば、さた六とシロのように口などきけなくても深い信頼関係が築けるのかもしれません。
「犬吠森」、いいお話だなぁ・・・。
個人的にはその後、さた六の遺体はちゃんと葬られたのかが心配ですけど(苦笑)
後から通りかかった人が発見したとしたら、そこにあるのは大きな石のそばに倒れている(おそらく首をはねられたので胴体だけ?)遺体だけだったでしょうから、恐ろしい光景だったと思われます(怖)
あっ。
いいお話の余韻を壊してしまった(苦笑)
とりあえずこのお話で分かったことは・・・
「ザキトワさんの選択は正解」でしたー!!!www