牛首紬の産地研修へ行ってきました。
牛首紬は現在、石川県白山市にある2社で作られています。
その一社、加藤手織牛首つむぎさんへ訪れました。
牛首紬とは
白山市までは京都から車で片道3時間半！
なかなかの山奥。
ギリギリ日帰りできるコース。
目利き講座講師 原清華ちゃんからのお誘いで
知り合いのメーカーさんに車を出していただけるとのことで
これはまたとない機会！
二つ返事で「行きます！」と答え
日程を調整して同行させてもらえることになりました。
行くとは言ったものの牛首紬について知っていることは
牛首紬とは
- 玉糸を使用している
- 釘が抜けるほど丈夫な生地
- 石川県の牛首？という地方で作られている
- 白生地を織り上げ後染めすることが多い
- 着やすいらしい
このくらいでした。
着物を持ってないしちゃんと物を見たこともない、、ということで
直前にいくつか呉服屋さんやリユースのお店を回り現物を見て
ネットや本を読みできる限りの勉強をしました。
作っているところが少ないため商品数も少なく
百貨店の呉服売り場には置いていません。（取り寄せになる）
希少価値の高い織物なんだなということがわかりました。
そしてリユースも少ない。
リユースは証紙がちゃんとついていることが多いのですが
証紙も何種類かあり、2社が作っているものは同じ牛首紬でも全然違います。
いろんな歴史的背景もあるようです。
ということで当日を迎えました。
（ざっくり！）
片道3時間半 滞在時間1時間ちょっと
休憩など入れて合計11時間の弾丸ツアーとなりました。
道中では越前そばや焼き鯖寿司を食べたり
恐竜に会ったりしました。
一言で言うと
行って良かった
先代の加藤改石さんのお名前で有名な加藤手織牛首つむぎさんでは
繭の糸取りから機織りまで一社で全て手作業でやっておられます。
実際の工場での作業、社長さんと奥さんからのお話など
短時間でしたが直接お話を聞け、見ることができて良かったです。
今回ご一緒した着物の業者お二方からも
卸や販売の目線からのお話が聞けて本当に貴重な時間でした。
とにかく加藤さんの牛首紬を実際に着てみたい
いくら手間がかかっている良い着物でも着ないとわからないです。
着物は着るものなので、大事にしまっておくのではなく
実際に着て動いて着心地が馴染んできます。
そして絹だと何年も着てると育ってくると言います。
それを体感してみたいなと思いました。
↑緯糸に使われている玉糸の節が特徴。
ざっくりともほわほわとも違う、しっとりかつふわっとキリッと、
優しい光沢感のある手織りの牛首紬。
表現が難しい〜
ちょっとポンと買える値段ではないし他に欲しいものもあるので
いつどのタイミングで買うのかまだ答えが出てないですが
色無地か裾ぼかしが欲しいですね。
裾ぼかしや型染めは今週行った京都のゑり善さんには在庫がありました。
商品を見てみたい！という方はぜひ店頭で見てみてください。
（在庫は変動しますので、絶対見たいという場合は行かれる前に問い合わせした方が良いです）
とりあえずめちゃめちゃ良い物を見せていただいたので
ちょっと今、他の着物はいらない、、
という感じになっているくらいです。
日が落ちて京都に戻ってきたとき、都会の景色で現実に引き戻され、
あの山奥で見たものは夢だったのかな？
と言うくらいの出来事でした。
工場での詳しいレポはまた公式サイトの方にアップしますね。
こちら放置気味なのですが今年はちゃんと動かしていきます！
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
今後の予定
⭐️5月20日（土）午前・午後
リユース着物目利き講座〈レベルアップ紬編〉
京都四条烏丸
⭐️6月24日（土）午前・午後
リユース着物目利き講座〈帯編〉
大阪本町
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