きものハナオムスビの栄里です。
着物目利き講座講師、きものシャンの原清華ちゃんにお誘いいただき、
京都経済センターで開催中の大島紬の展示会へ行ってきました。
主催はきもの京小町(株式会社マルヒサ)
Facebookにイベントページが上がっており、予約したら一般の方も見れる、という貴重な機会です。
紬コレクションin京都
紬コレクション in 京都
2022年1月20日(木)~22日(土)
本場大島紬の産地「奄美」と「鹿児島」が共同開催。
両産地の紬が一堂に会するのは今回が初めて。またとない機会です。
現地に行けなくても京都で大島紬を楽しみましょう!
◆大島紬新作発表
今までになかった15マルキの作品が織られるようになったり、伝統を守りながら新しい技術の開発もされている大島紬。
未発表の新作もご覧いただけるチャンス
◆業者専用ブースご招待
織元のブースが幾つも出店する会場は、一般の方向けのエリアと業者向けエリアに分かれています。
当店の来場予約にお申込み頂いた方には業者向けエリアもご案内いたします。
◆製造工程実演・体験
現地に行かないとなかなか見られない製造工程を特別に機材を持ち込んでみていただける様、
工房ごとに職人さんが工夫を凝らして魅力を伝え下さいます。
普段触れることが出来ないような貴重な体験も。
◆本場大島紬展示即売会
実際に織りあがった作品を
現地に行かなくてもご購入いただけます。
大島と言っても種類はたくさん。泥大島、白大島、夏大島、色大島などなど
一年を通じて楽しみましょう。
以上イベントページより
入口すぐのところには製造工程を説明するコーナー。
絣を入れる前の絹糸。
二十本くらいをまとめてノリで固めてあります。
図案に沿って色を挿す工程。
全て織る前にやる作業です。
絣合わせ
ずれている絣の縦糸を一本一本合わせていきます。
もう細かくて見えない!
この反物で織り上げるのに一年かかるそうです。。
職人歴15年の奧村さん。
ご説明ありがとうございました。
最近テレビでも工程を見ることがあり、なんとなく知ってはいるものの、
こうやって実際の作業を見るとその細かさに目がクラクラします。
いつか奄美大島で工房見学をしてみたいです。(もちろん購入も!)
展示会場はとにかく広くたくさんの大島紬の数々。
問屋さんもこんなに数あるのは見たことない、日本一かもとおっしゃってました。
大島紬ってこんなにバリエーションがあるのね、と発見がたくさんでした。
そしてやはり手織りの大島紬はふわりと軽く、着てみたい!と思うものばかり。
細かい15マルキのものは絵画のようです。
白大島や色大島など珍しいものもありました。
大島紬はずっと人気なので、すでに黒や藍色の大島を持っている方も多いはず。
そういう方は白大島などを探されているようで、最近人気なんだとか。
黒っぽい重い雰囲気の着物が苦手という方にはいいかもしれませんね。
これも大島?と思えるような野蚕糸の大島紬もありました。
はこにわのリユース着物目利き講座でも大島紬に触れることもあり、
より大島のことを深く知りたいと思っていたのでとても良いタイミングでした。
大島紬はいただき物を2枚しか持ってないので、もし買うならまずはオーソドックスなものが欲しいな。。
などと物欲を掻き立てられます。
龍郷柄などオーソドックスなものから流行りのものまで、
大島紬ファンはもちろん、大島紬って何?という方も一度はこういった展示会などで見ておくと
リユースで出会った時も悩まないかなと思います。
決して安いものではないですが、細かい絣のものなどは一反を一年かけて織っていると聞くと、
職人さんは食べていけるんだろうか…と心配になります。
あとリユースがいかに安いかも。
職人さんの数も減っているので、こういう伝統工芸品はこれからどんどん減っていくんだろうなというのを目の当たりにします。
(着物業界はもう何十年もそれを言われてますけどね)
欲しいものは欲しい時に!
(あ、今回は何も買ってませんよ。目の保養と勉強だけしてきました)
モダンな龍郷柄。
すっきりと素敵でした。
ちょっと私にはシンプルで寂しすぎましたが、背の高いすらっとした方なら似合うかも。
ここで値段を書くのは憚られるのでご興味のある方は、私のLINE公式からお尋ねください。
売り付けませんのでご心配なく。
タイミングよく紬美人で唄者の平田まりなさんによる島唄の演奏もありました。
大島紬の歌もあるんですね。
方言なので言葉は難しいんですが、最初に解説があったので少し理解できました。
きもの京小町さんは烏丸松原に実店舗があります。
こういった展示会や産地見学や工房見学など積極的に開催されていますので
是非チェックして参加されてみてください。
今後はこにわの着物目利き講座でも産地や問屋さん見学ツアーなどを計画しています。
決まりましたらご案内しますのでホームページをチェックしておいてくださいね。
奄美大島の物産
物産コーナーがあったので黒砂糖と黒糖ピーナツを購入しました。
レジ袋が大島紬を織る職人さんのイラスト!
じわじわきますね。
着物コーディネート
この日は雪が降っていてあまりに寒かったのでウールの着物と博多織の名古屋帯で。
大島と迷ったんですが、大島は今すぐ着られるものが一枚しかなく、
迷うなら逆に紬は着ていかない方がいいかなと思い、全く違うものにしました。
カジュアルな格好をしていると着付け講師には見えないようで皆さんの反応も様々ですねー。ふふふ。
着物コーディネートの詳細はきものレシピにアップしていますのでこちらをチェックしてください。
【イベント】
1月26日(水)〜2月1日(火)
有職組紐 道明
阪急うめだ本店 11階呉服売場
(26,27,29,30日は売り場のお手伝いに入ります。)
LINE公式アカウント
1対1のやりとりが可能です。
レッスンや出張着付けのお問い合わせもこちらからできます。
↓お友達登録はこちらから