こんばんは。
動物対話士(R)の伊東はなんです。
日々のお仕事でもペットとの対話の大切さが
身にしみることはしばしばですが、
先日のセッションはその象徴的な出来事でした。
ペットさんが大手術を乗り越えて退院なさり、
セッション30分後に急逝されました。
「言いたいこと言って、聞きたいこと聞いて、
やりたいこともちゃんと出来たから、
安心したんだと思います」とは
飼い主さんが電話でお話しくださった言葉。
このセッションについて、
飼い主さんからご紹介の承諾をいただきましたので、
私の回想録としてご紹介させていただきます。
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セッションの主人公はミニチュアシュナウザーの10歳の女の子。
わんこさんの具合が悪いということで動物病院に行ったら
脾臓が通常の3倍ほどに腫れていて、
そのせいで重度の貧血を起こしているという診断を受けたそうです。
飼い主さんは獣医さんと相談した結果、
わんこさんの脾臓の摘出手術を選択しました。
獣医さんからは、手術をしても100%治るとは言い切れないし
貧血が重いので脳に障害が出かも知れないと言われたけれど、
飼い主さんはそれでも生きていてほしくて、
わんこさんの生命力と可能性に賭けました。
その結果、飼い主さんの願いとわんこさんの生命力が勝り、
数日後に無事退院ができました。
今後の生活スタイルについて、また、
今何がしてほしいかについて等々、
わんこさんに確認したいことがあるということで
電話セッションのお申し込みをいただき、
お話しさせていただいたのが事の始まりです。
セッションで伝わってきた主なことは次のようなことでした。
(本当はもっともっとたくさんお話ししています)
・私は運命に腹をくくっているから、ママもガンバレ。
・喉が渇いてるけど、水飲み場まで行くのもしんどいから
口元まで持ってきて。
・お腹もすいてるけど食べに言うのが大変なので、
お肉(赤身のお肉をイメージで見せてくれました)を
とろとろにして飲ませて。(液状になるくらいすりつぶして)
・(土の地面をイメージで見せつつ)ここでたくさん走ったの、楽しかったよねー。
・ママ、ちゃんと寝てね。お肉食べて元気出してね。
・もう注射は勘弁してほしい。
どうしてもしなければいけないのなら数を減らして。
などなど一時間ほどお話して、お時間となり電話を切りました。
その後、30分ほどして飼い主さんからお電話がありました。
飼い主さんが「はなんさん、○○(わんこさんの名前)、いっちゃいました」っておっしゃる。
私はわけがわからなくて「え?どこに?」って真顔で聞いちゃいました。
「いっちゃった」が、「逝っちゃった」だと気づくまで、ちょっとの間が必要でした。
セッションで喉が渇いたと聞いたので、
すぐにお水を飲ませたらものすごい勢いで飲みきって、そのまま…と。
飼い主さんが
「言いたいことが全部言えたから安心したんだと思います」
っておっしゃったのが印象的でした。
その日、私はお空に帰ったわんこさんを思って、
白地にピンクのさし色が入ったお花を注文しました。
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セッション中は、残された時間がそんなに短いとは感じられませんでした。
伝わってきた言葉のほとんどは飼い主さんの心配でした。
でも、思い起こせば「腹をくくれ」ってわんこさんは何度も言っていたし、
それに倣って私も飼い主さんに
「その時がいつ来てもいいように気合入れていこう」って
何度かお伝えしたように記憶しています。
その中で、今何がしてほしいか。これからどうしてほしいか・・・等を
お互いしっかりと伝えあえた一時間だったと思います。
そういう意味ではギリギリセーフだったのかもしれません。
飲みたくても思うように飲めなかったお水もたくさん飲んで、
ホッとしちゃっただと思う…というのは、私の通訳ではありません。
長年一緒に住んでいた家族だからこそわかった
わんこさんとのアニマルコミュニケーションでした。
飼い主さんは本当にびっくりされたと思うけど、
わんこさんは実にあっぱれな一生だったと思います。
大病して手術して、最後は大変だったかもしれない。
でも、「生きる」「生き抜く」ってことを、身を持って示してくれました。
ほかのペットさんもそうだけど、このわんこさんも例に漏れず、
「やっぱりこの家族に必要な存在だったんだな」って思いました。
うちの子にはうちの子なりの生き様がある。
それはお隣のペットさんでは成し得なかったこと。
そう考えると、どんな最後であろうとも、
その子に伝えるべき言葉は「ゴメンね」ではなく、
「ありがとう」だよねって思うのです。
最後に。
お話しの主人公になってくれたわんこさん、
本当にありがとう。
最後の最後まで立派だったね。
偉かったよ。
おつかれさま(^^)
そして、わんこさんのママさん。
ブログへの掲載ご快諾をくださりありがとうございました。
あの子はあなたに会えて幸せだったと
セッションを通じてそう感じました。
どうかこれからもペットとの暮らし方に誇りを持って、
まだともに暮らしている子達をよろしくお願いします。
またいつでも彼女の通訳させていただきます(^^)
そして、いつもにまして長い記事をお読みくださったブログ読者の皆様。
今日もお目通しくださってありがとうございます。
皆様におかれましても、目の前にいる子を大切にお過ごし下さい。
お空に帰ってしまった子とお過ごしの方は、
「愛おしくて仕方のなかったあの子が笑顔になるために「私」はどうしたらいいか」に、
思いを馳せてみてください。
私でよければいつでも通訳を承ります。
何年たっても問題ありません。
この言い切りは私の思い込みではなく、過去の実績によるものです。
どうぞ安心してご依頼下さいませね。
10年前に生後10ヶ月でお空に帰った凛。
今でも時々お話しします(^^)
…ていうか、もう10年か。
早いなぁ。
次回の獣医師宿南先生と行う月替わり講座、
「犬と人のライフケアアカデミー」
次回の私の出番は10月4日(土)10時からです。
タイトルは
「 引きこもり、夏疲れetc行楽イベント一緒に楽しめないワンちゃん。
これさえ知ってやってあげれば、楽しい秋になる。目からウロコの会話」です。
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HANAn
~アニマルコミュニケーション&各種ヒーリング~
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動物取扱業:第12-4-6号<訓練>
東京都世田谷区北烏山1-59
TEL・FAX:03-3307-9357
ペットの種類、生死、状態等一切不問。
2007年より専業アニマルコミュニケーターとして活動。
2013年夏に職業名を「動物対話士」として商標登録済み。
ペット入室可能なサロンにて、
安心してセッションを受けていただけます。
ご予約がなければ18時でクローズします。
営業時間内でもセッション等で電話に出られないこともあります。