実家のお盆には、昔からの決まった風習があります。
盆棚を作り、 仏壇から位牌と仏像や掛け軸を全部障子で囲った盆棚に移します。切り紙やワカメ、ほうずきなどを縄に挟んで‥とか、まあいろいろ、飾ります。(説明が難しいので省略。笑)
そして、朝・昼・夜と三食をお供えします。
朝は香ばしいきな粉のぼた餅、昼はツルッとのどごしの良いうどん、夜はホクホクのカボチャの煮物とご飯……うろ覚えではありますが、ご先祖様をもてなすための決まった献立があり、それを毎日、毎食、上げ下げしていました。
そんな実家の今年のお盆の夜、今でも理由がわからない不思議な出来事が起きました。
一日目の夜:父を襲ったお膳の異変
8月13日の迎え盆の夜。
父が母の作った夕食のお膳を組み、盆棚のある座敷へ運んでいきました。
ところが和室に入って盆棚まであと数歩のところで、お膳の上の食器が「カタカタ!」と動き出したというのです。
父は慌ててバランスを取ろうとしたものの、勢い余って御膳ごとひっくり返り、自分も転倒してしまいました。
和室なのでラグもカーペットも敷いていない、何もない平らな畳の上です。
父いわく「お盆の上で皿が飛び跳ねるように動き出したんだよ」。
二日目の夜:母にも起きた全く同じ現象
「お父さんもおっちょこちょいね」で終わるはずだったこの話。
翌日(14日)の夜に 今度は母が夕食のお膳を運んで座敷へ入ったところ、なんと父と全く同じ場所、何もないところで御膳をひっくり返し転倒してしまったのです。
二日連続で、同じ場所、同じ時間、何もない畳の上で両親がお膳をひっくり返す——。
さすがに母も「これは何かある!」と、後日私に「なんでだと思う?」と尋ねてきました。
霊能者でもない私ですが、父の運んでいたお膳の食器が跳ねてバランスを崩した話、他諸々を聞く限り、何か強い力が作用していたことは確かだと感じました。
実はこの話には、もうひとつの不思議な点があります。
お膳という物を持った状態で、何もない畳の上で派手に転んだにもかかわらず、父も母も怪我どころか痛みすら一切なかったのです。
転び方が悪ければ、高齢ですからね、いくら畳の上といえど、最悪の場合は骨折してもおかしくない状況です。
お膳の上のものが勝手に跳ね上がるほどの現象が起きながら、二人とも完全に無傷。
これはご先祖様が怒ったり祟ったりしたのではなく、
「身を挺して大きな災いを払ってくれた(身代わりになってくれた)」
あるいは「わざと転ばせることで、将来起きるはずだった大きな事故や大怪我の『難』を小難に抑えてくれた」のではないかと考えられます。
私は母に、「きっとご先祖様からの何かしらの忠告だから、しばらくはとにかく足元や身の回りに気をつけてね」と話しました。
怪奇現象として怖がるのではなく、「危険を知らせて守ってくれたんだ」と受け止めています。
皆さんのご実家でも、お盆の時期に「説明のつかない不思議な体験」をしたことはありませんか?
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