今から10年以上前の話
私には大好きなおばあちゃんがいました
退院してから老健に入ることになって
私の家から近くだったのでできるだけ
会いに行っていました
家族はみんな仕事が忙しかったので
仕方ないね・・・
おばあちゃんは会いに行くといつも
笑顔で迎えてくれました
天気のいい日は散歩に行くのですが
車いすを上手に押せなくて
段差があるとガッタ~ンってなる
でもおばあちゃんはいつも笑顔で
大丈夫やでって言うんです
大好きだったおばあちゃんが亡くなって
ずーっとあの時もう少し上手に車いすが
押せてたら・・・・・・
おばあちゃん安心して散歩に行けたのにって
気持ちがずーっと、ずーっとあって
医療事務の仕事をやめてから
すぐにヘルパー2級をとりました
それからずーっと介護の仕事に携わっています
この仕事は私の天職だって思う・・・
つらいこともいっぱいあったけど
そのたびにおばあちゃんを思い出しながら
頑張ってきました
おばあちゃんがこの仕事に導いてくれたのだと
思います
おばあちゃんに
今ならきっと上手に車いす押せるよ
って言いたい
もっともっと人の気持ちがわかる介護士に
なりますっ
おばあちゃん
ありがとねって心の中で言った今日でした