子供の童謡で代表的な曲は沢山ありますが、「赤とんぼ」、「赤い靴」、
は秋に思い出されます。


赤とんぼ

夕焼け小焼けの赤とんぼ

山の畑の桑の実を小籠に摘んだは幻か

15で姉やは嫁に行き

お里の便りも絶え果てた

夕焼け小焼けの赤とんぼ

停まっているよ竿の先






赤い靴


赤い靴履いてた女の子異人さんに連れられて行っちゃった。

横浜の波止場から異人さんに連れられて行っちゃった

今では青い目になっちゃって異人さんのお国へいるんだろう

赤い靴見る度に考える

異人さんを見る度に考える、



うみ


海は広いな大きいな月は昇るし日は沈む

海は大波青い波

揺れてどこまで続くやら

海にお船を浮かべては

行っみたいなよその国


童謡は、国力を表すと言いますが、国が富国強兵で外力があるとき、童謡は多いと言います。


確かにロシア、中国数知れず。

また、童謡は深刻な社会事情が潜んでいるといわれています。例えば「赤とんぼ」、15で姉やは嫁に行き、戻ってこなかった、便りも何もなく、家も朽ち果て空き家になり、雨戸から秋風がヒューヒュー、誰も居なくなった軒先に赤とんぼがポツンと停まっている。


多分姉やは金持ちの家に嫁ぎ、重労働過労で亡くなったのだろう、大量の持参金も底をつき家族も一家離散、悲しい童謡です。


また「赤い靴」、これは分かり易い。ある日、波止場で祖母が作ってくれた手毬か何かで遊んでいると、青い目の異人さんに人さらいにあい、誘拐され外国へ遊女として連れて行かれ売られてしまった。当時日本人女性は高値で取り引きされていたといいます。

日本人女性の虐待を歌った童謡だと言う人もいます。



さらに「うみ」、海に月が昇るし日が沈む、普通なら月が、沈み日が昇る、逆です。お浄土の歌だと言われています。祖父に聞いたら、死者は海へ帰る。死者は全て逆なので死者から見たら太陽は沈み月は死者の国を昇り照らすのです。確かに西方浄土では、月が普遍浄土を照らし、死者は太陽の影に隠れ日の影を渡ると書いてあり死者と生者は全く対称的に天体に生きていると考えられています。