春を愛する人は心清き人すみれの花のような僕の友達、夏を愛する人は心強き人岩を砕く波のような僕の父親

秋を愛する人は心深き人愛を語るハイネのような僕の恋人

冬を愛する人は心広き人根雪を溶かす大地のような僕の母親



この「四季」の曲は小学校の時に、先生から習い皆で合唱した思い出の曲です。秋を感じられる曲ということで思い出しました。ハイネは愛の詩人でゲーテと並ぶロマン派の代表的な詩人です。



あとはサトウハチローサンの「小さい秋見つけた」誰かさんが、見つけた、小さい秋、小さい秋、見つけた、目隠し鬼さん手のなる方へ澄ましたお耳にかすかに響く、呼んでる口笛鵙の声、小さい秋、小さい秋、小さい秋見つけた



この歌は、秋の隠れん坊、籠目、籠目と並んで秋の代表的な子供の遊び鬼ごっこを端的に、表した童謡、子供の心を上手に表していると思います。楓の黄色く色づく季節、遠くで響く鵙の声のように、秋の日差しに長く伸びた友達の影を追う。何となくノスタルジックで心に響きます。



また「七つの子」、烏なぜ泣くの

烏は山に七つの子があるからよ

可愛い、可愛いと烏は泣くの可愛い可愛いと泣くんだよ、丸い目をしたいい子だよ

山の古巣へ行ってみてごらん

丸い目をしたいい子だよ



これは野口雨情の傑作と言われている童謡で、夕方登下校の通学路で学校帰りの子供を待つ間、小さい弟や妹を背負った親が、子供をあやしながら歌う歌で、遠くで秋の夕暮れに烏が鳴き、遠いお山へ帰って行くのだよという歌で、野口雨情が7人の子供がいたのだが、1人1人と病いや疫病で亡くなっていき、亡くなった子供を哀れんで作った童謡だと聞いています。秋の夕暮れは、日本人は誰も皆しんみりします。



また「しゃぼん玉」、


これも野口雨情の最高傑作なのですが、これも幼くして亡くなった子供を哀れんで作った鎮魂歌です。


しゃぼん玉飛んだ屋根まで飛んだ屋根まで飛んで飛ばずに消えた

しゃぼん玉消えた飛ばずに消えた生まれてすぐに飛ばずに消えた


最近しゃぼん玉を外で飛ばして遊ぶ子供達はあまり見かけませんが、昔は天気が良いと外へ出て大きなしゃぼん玉を作り飛ばしました。大きな欅を超えて天へ飛んでいくしゃぼん玉、野口雨情はその儚い石鹸の泡のしゃぼん玉へ我が子を亡くした悲しみを託したのでしょう。




秋を感じられる曲

 

 








 










 

 

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