社員の団体旅行で、鵜の岬に行き、豊富な魚介類の美味しい料理に舌鼓をうち社員の下手な踊りや歌に拍手喝采をし、自分も下手なカラオケを披露し、酒を空け、酒を空け、酔いつぶれるまで酒を空け、一人、一人と部屋に消え、海の潮風の吹き荒れる温泉に酔いまた部屋に、戻り空のビール瓶に躓き浴衣がはだけ、なんとか部屋に辿り着き、寝息をたてている子供の隣に雪崩れ落ちる。朝起きると、子供が常緑樹の葉っぱを身体につけて立っている。どうしたのか、と聞くと昨夜、沢山の人が部屋のバルコニーから次々と、飛び降りて、次は君の番だと言われ一緒に飛び降りた。子供は、走り高跳びの選手でインターハイにも出場して長身だ。次々と自衛隊の服をきたおじさん達が飛び降りたので、インターハイの練習だと思って僕も飛び降りた。気持ち良かった、ちょうど満月だったし。気持ちよく飛び降れたので、先に飛び降りたおじさん達に話しかけようと思ったがいなかった。きょとんとして話している。びっくりしてバルコニーに行くと

下はちょっとした断崖で藪が鬱蒼と茂り高い常緑樹が密集している。遠くに波の音が聞こえる。朝の潮風の眩しい煌めきと、太陽の香りが匂うようだ。


後でフロントに務める友達から、この近くに自衛隊の練習機が墜落し、何人かが亡くなっていると聞いた。アメリカの事情で、外部には伏せられているらしい。