季実子は20歳。容姿端麗とはいかないまでも、若さが輝き、肉感的な長身は男の欲望をそそっていた。



尼寺からの勧誘があったのもその頃で、今日のボーイフレンドは、明日の味方といつも傍らにいる男の子は変わっていた。隣りの、おじさんになることもある。行きつけのバーでは、ストリッパーまがいのことをして、出入り禁止になっている。



容姿コンプレックスもあり、いろんな美容整形病院を巡り、医者と、寝ては美容整形を繰り返していた。

最後は、豊胸、ただ水着になっとき、なんとなくカップが合わず、親に変な目でみられたので止めた。



美容整形は、病院代が足りずある妓楼で働いたときからで、みんな美容整形をして稼ぐのよといわれ、始めた。止まらない。トップは、どんどん美容整形に貢いで、相思相愛よといっていた。



尼寺のことは知らない。ただ知り合いのお姐さんが、尼寺に招集されボーイフレンドを二人以上必ず用意していくのよといわれ、30でなくなった。梅毒だった。梅毒なんかで死ぬんですかねぇ、保証人の寺のおばさんは言った。

ああいうところへ行くとすぐ死んぢゃうよ。お茶も週1か2、出してもらえればいいが、ない時もあるのよ、行かないほうがいい。刑務所のほうがよっぽどましよ、大きい方のご住職も話した。




尼寺勧誘の手紙をみせると、あらまあと言って
親に電話をかけ、何やら話し込んだ。

親も呼ばれ、腕組をして皆考えこんだ。


しばらくして寺の住職との縁談が持ち上がり、一日一回はお茶をのむようなり、尼寺の話はなくなった。