亜希子は、最近遊びすぎたなあと反省している。夜遊びが治らず、ほぼ午前様、親も呆れて早めに寝てるし、兄弟も進学大目指して徹勉中の兄以外は、ほとんど寝ている。


 音を出さないように忍び足さし足で、廊下を渡り、自分の部屋に戻った。手には、遊び用の派手なヒール。親はもう無関心、いつからこうなったのだろう?高校になってもおねしょがとれず、母親は泣いていた。

新聞をひいて寝て、そのままたれ流しなさいよ、隣のおねえさんが教えてくれた。兄はにやにや笑って、腕をくんでいた。

なんとなく治った氣がする。ただ一度覚えた夜遊びの癖は治らない。夜、暴走族のグループに入って、トラックの後ろで駆け回り、素っ裸になってパトカーに指導されたこともある。

入れ墨しかけたが、親にみつかりやめた。

 なんとなく怖いものが無くなり、人生こんなものでしょう、と諦めが上手に出来た頃、トラピスト修道院から葉書がきた。


親は寺のでで、慌てふためき線香をあげにいき茶を飲ませるように勧められ茶をのませポットをもたせた。もちろん緑茶。


トラピストから、一度連絡が、あったというが、茶を飲んでる間になくなった。

トラピスト修道院の映像が、テレビから流れている。家族は、なにも語らず母親は部屋をでていった。