藪木れいこです。
「おかあちゃん、お花あたらしくなったよ」
そう言っていただけるアレンジメントをお届けしました。
もう、何度目かのメンテ&お花の入れ替えです。
ご依頼主さまのYさん。
お母さまの生前は関係が難しいときもあって。
思ったことを話しても伝わらない、通じ合えない、分かり合えない…
そんな気持ちを持ちながらの親子関係だったそうです。
お母さまのご病気が分かり、少しずつ変わってきたところもありながら、お見送りされました。
難しかった関係、厳しく接しられたこともあり、写真を飾るのは心に負担を感じていた…
そんなとき、Yさんを知る方からこの仏花のご依頼を受けたのがきっかけです。
お花を写真代わりに、Yさんはたくさん話しかけられたそう。
(実際のお写真を見て語りかけるのは、負担が大きく思われていたそうです。)
ある時はリビング、ある時は寝室と、自分の傍に置きながら過ごしてくださいました。
お花が遺影の代わりだったのですね。
数年が経ち「母の写真を見れるようになりました」と話しておられました。
母と娘の関係の難しさ…
私自身同じ思いを感じることが多くあります。
母親との関係につらさを感じたり、苦しく思ったり、「なぜうまくいかないんだろう」って自分を責めたりしている方、きっとたくさんいらっしゃいますよね。
だけど、関係って変化することもあるんです。
Yさんはお花だったけど、なにか他のことかもしれない。
今じゃなくてもその時が来る。
心の片隅に希望を残して生きていく手がかりになれば嬉しいです。