花海棠咲き始める金子みすずの詩 花のたましい 金子 みすゞ 散ったお花のたましいは、 み仏さまの花ぞのに、 ひとつ残らず生まれるの。 だって、お花はやさしくて、 おてんとさまが呼ぶときに、 ぱっとひらいて、ほほえんで、 蝶々にあまい蜜をやり、 人にゃ匂いをみなくれて、 風がおいでとよぶときに、 やはりすなおについてゆき、 なきがらさえも、ままごとの 御飯になってくれるから。 ★ 人もまた 散れば 永遠なる世界に行く。 確信が生まれました。 画像は花海棠の咲き始めです