蟹工船 「蟹工船」を書いた小林多喜二は、書簡で次のように記しています。 「闇があるから光がある。 そして闇から出てきた人こそ、一番本当に光の有難さがわかるんだ。 世の中は幸福ばかりで満ちているものではないんだ。 不幸というものが片方にあるから、幸福ってものがある。 そこを忘れないでくれ。 だから俺たちが本当にいい生活をしようと思うなら、うんと苦しいことを味わってみなければならない」