明恵上人の御歌に「無常」を学びます。
我が体も、花も山も 無常であることを、静かに想います。
だから 今をしっかり生きねばなりませんね
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あはれ知れと我をすすむる夜はなれや松の嵐も虫の鳴く音ねも(玉葉615)
【通釈】心なき我が身にも、もののあわれを知れと、その気にさせるような夜ではないか。松を吹く嵐も、虫の鳴く声も。
【語釈】
◇あはれ知れと 秋の情趣を知れと。
「心なき身にもあはれは知られけり」(西行)
『明恵上人集』では「物あはれなるに、世の中あぢきなくおもひつづけて侍る筆すさみに」と詞書された連作十首のうちの一首であります
※ 画像は町田七国山より コスモスです