今日の生意気な想いです。
「善逝」という言葉があります。 仏の十号のひとつですが・・
善く死ぬ という言葉に 何故か魅かれます。
よく死ぬとは、なにも死ぬときのお話ではないように観ずるのです。
この苦衷多き娑婆世界に生きて、多様な体験をして、思索をして、欲望の世界を越えるが出来た人のことをいうのではと観じます。
煩悩は死ぬまで消えるということはないのではないでしょうか。
その煩悩に執着せず、己の魂の底に流れる「仏心」の清らかな風で包み込んでしまう。
そのようなことが出来た人でしょうか。
人間はどうやら一度死なねばなりませんね。
一度死んで煩悩から離れたつもりが、また、欲望の世界にまた生れてしまう。 生きていながら六道輪廻を繰り返しますね。
それでよいのではないでしょうか。
それが人間ですね。
山や野を歩くことをお薦めします。
濃い緑からの風が煩悩の身を浄めてくれます。
鳥たちの声が、仏の歌のように聴こえます。
煩悩の身でありながら 仏心の世界にもいることが出来る。
これが仏道を歩む人間の醍醐味でありましょうか。