八ヶ岳にある植物を見に行って北のですが、近くで咲いていた植物を
いくつか紹介します。
まずは八ヶ岳の高山に生えているアザミです。
ヤツタカネアザミ(八高嶺薊)
＜学名:Cirsium yatsualpicola Kadota et Y.Amano＞
キク科 アザミ属 多年草
八ヶ岳連峰（山梨，長野の両県）の亜高山帯から高山帯に生える。
(八ヶ岳連峰の全域に分布するが、特に北部に多い。)
高さ0.7～1.5m、直立～斜上し上部でわずかに分枝する。
撮影日 2024.8.15: 長野県
花期に根生葉はない。茎葉は革質でしばしば白斑があり、狭卵状披針形で
長さ12～22㎝、羽状に深裂～中裂し基部は茎を抱く。刺は長く1㎝以上に
なるものもある。
花期は8月～9月、頭花は数個が疎らな総状花序に付き長い柄の先に下向きに咲く。
総苞は鐘形～椀形で直径12-18 mm、総苞片は8～9列 開出～反り返りクモ毛がある。
外片は線形～狭卵形で内片より少し短い。総苞は粘らない。
小花は淡紅紫色、長さ15-18㎜、狭筒部は広筒部より長い。
細い総苞片は開出や反り返りクモ毛があるのが特徴的です。
痩果は汚白褐色，長さ3.5～4mm、冠毛は長さ13～14mm
名の由来は八ヶ岳の高山帯に生えることから。
(八ヶ岳の高嶺に咲く薊)