ちょうど今の時期の代表的な花です。今回は2か所で撮ってきました。

撮影日 2024.6.16: 長野県(蓼科高原)


アヤメ(菖蒲、文目、綾目) 
<学名:Iris sanguinea Hornem.>
アヤメ科 アヤメ属 多年草


海道~九州の山野の草地に自生し、高さ40~60cm程度。
多数の茎が株立ちになり葉は直立し、短く這う根茎からは多数の
ひげ根が伸びています。
(湿地の植物のように思われていますが、低山から高原の明るい草原に 
見られる植物で、他のアヤメ属のノハナショウブやカキツバタのように
湿地に生えることは稀です。)

5月~6月ごろ茎の先端に径8cmほどの紺色の花を1~3個付ける。 
花茎は分岐しない。

外花被片(前面に垂れ下がった花びら)は広倒卵形、網目模様があるのが
特徴で、和名の元になっている。
内花被片は長楕円状披針形で直立、長さ約4cm。 花柱の先は2深裂し、
裂片には鋸歯がある。

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撮影日 2024.6.16: 長野県(群馬県境)


古くは「あやめ」の名はサトイモ科のショウブ(アヤメグサ)を指し、 
現在のアヤメは「はなあやめ」と呼ばれていた。
(古くから栽培されていますが、ハナショウブやカキツバタほど
園芸品種は 多くは無いようです。)


 一般的にアヤメ類の総称として、アヤメ以外の別種にあたる、 
ハナショウブやカキツバタを、アヤメと呼称する習慣が広まっている。
 

( ついでですが 端午の節句に根や葉を風呂に入れて沸かす
「菖蒲湯」で使われる ショウブは、ハナショウブではなく、
サトイモ科のショウブです。 )

 

「いずれアヤメかカキツバタ」という慣用句がある。 
優劣はつけがたくどれも素晴らしいという意味である。 
見分けがつきにくいという意味にも用いられる。

アヤメは外花被片に網目状の模様(綾目模様)があるのが特徴です。