以前に紹介したことがありますが、マムシグサ(テンナンショウ)の仲間では
最も高いところに咲きます。
スミレで紹介した垂直分布についてマムシグサの仲間でも見られます。
ユモトマムシグサ(湯元蝮草)
<学名:Arisaema nikoense Nakai subsp. nikoense>
サトイモ科 テンナンショウ属 多年草
東北地方南部、関東地方、中部地方の山地ブナ帯から亜高山帯の林下にに分布しています。
★ .
八ヶ岳周辺をうろうろしてきたのですが、1,800m位のところで咲いていました。
少し下がった所では前回紹介したヤマトテンナンショウやコウライテンナンショウ
(キタマムシグサ)などが見られ一秋の地元近くやや低い山では ミクニテンナンショウ
やヤマジノテンナンショウ、さらにヤマザトマムシグサなどが分布し、高さによって
分布が違います。標高が分布の要因の一つです。 .
葉は2個、ほぼ掌状に5小葉に分裂
小葉は倒卵形~楕円形で、縁は全縁か不規則な粗い鋸歯がある。
花期は5~7月。花は葉より高い位置に咲き、黄緑色。
筒部は淡色で縦にあまり目立たない白色の筋がある。
口辺部は狭く開出、舷部は卵形または長卵形で、先は鋭頭。
花序付属体は淡緑色で棍棒状かやや太い棒状で、先端はやや膨らむ。
花(仏炎苞)が先に開き、葉が遅れて開く。