群馬県の北のはずれまでこのスミレなどを見に行ってきました。

標高としては、1500mちょっとぐらいのところです。

 

 

 

ナエバキスミレ(苗場黄菫)

<学名:  Viola brevistipulata (Franch. et Sav.) W.Becker
               subsp. brevistipulata
               var. kishidae (Nakai) F.Maek. et T.Hashim.  >

スミレ科 スミレ属 多年草



撮影日 2024.5.19: 群馬県



日本海側の多雪地帯に分布するオオバキスミレが亜高山帯で
小型化した変種です。

上越国境付近の亜高山(東北地方南部飯豊山地から
北アルプス北部にかけて)の山地帯~亜高山帯に分布。
根茎で増えるので群落を作っている事が多いです。

新潟県の苗場山で初めて見つかったので苗場黄菫と呼ばれます。




茎は紅紫色を帯び、短い毛が生えている。


葉はやや厚くて光沢があり、心形で先が尖る。


葉脈がへこみ鋸歯があり裏面は紅紫色を帯びる。
上部の茎葉は細長い。

花期は6~7月、花径15~20㎜ぐらいで鮮黄色。

側弁の基部は有毛で、唇弁には紅紫色の条が入り、
花弁の裏側は紅紫色を帯びる。

上弁と側弁が大きく舌弁は小さい
距はとても短い。