三寒四温…暖かくなったり寒くなったり繰り返しながらですが段々と温かさが勝っていく春になってきました。
冬の間もぽつぽつと咲いていた オオイヌノフグリ ━ 瑠璃唐草 とか、 星の瞳 なんて言う良い別名を持った
帰化植物ですが、たくさん花を付けた群落も見られるようになってきました。
今回は同じ仲間の"コゴメイヌノフグリ"を紹介します。
花はやや小さいですが 白花のオオイヌノフグリ とでも言いたいような花です。

コゴメイヌノフグリ(小米犬の陰嚢)
<学名:Veronica cymbalaria Bodard>
オオバコ科 クワガタソウ属 一年草(越年性)

 


 
地中海、南ヨーロッパ原産の帰化植物。
全体に長い毛が多く株元から分枝し、地面を這うように
広がって生える。
葉は2~5対の大きな鋸歯があり、茎の下部では対生、
上部では互生する。

撮影日 2024.03.22: 群馬県
 
茎には赤みが掛かる
葉身は卵円形、長さと幅とも0.5~1.5㎝。
先は円くて先端がやや尖り、基部は切形、
縁には1~4個の大きな鋸歯があり、先は尖る。
両面とも毛が散生する。

 
花期は2~4月。葉腋に直径6~8㎜くらいの小さな
白色の花をつける。

 
萼は基部まで4裂し、裂片は卵形で長毛が散生する。
花冠は皿形で深く4裂し基部が薄黄色を帯びる。



 
果実は蒴果で2個の玉をつけたような形で毛が多い。
果実。まばらな長い毛が特徴


東京都の小石川植物園で栽培されていたものが逸出して 広がったものとのことです。
《1961年にヨーロッパから種子交換で入手し栽培したとのこと。》
しかし、今では都内各地明るい草地、道端などに野生化し広がっている。
最近私の住む群馬県でも見つり広がってきているようです。


真っ白で小さな花からコゴメ(小米)の名前が
つけられたようです。