理系男子の虜になった理由
現在お付き合いしているKさんは、ザ・理系。
精密に言えば物理専攻男子。
進学校の私立高校から、
関西で理系といえばと言われる大学と大学院を卒業している。
私は東京の美術大学を出た芸術系女。
文系にも理系にも、正直そこまで強いタイプではない。
Kさんと話していると、
知らない熟語や言い回しが普通に出てくる。
そのたびに私は、「ん?笑」と聞いてしまう。
するとKさんは微笑みながら、
「ん?…あぁ、それはね」
と優しく教えてくれる。
ある日、私の顔を見つめながら
「眼福です」
と言われたことがある。
意味が分からなくて「がん…ぷく?」と聞くと、
「美しいものを見た時に使う言葉だよ」
と教えてくれた。
綺麗だね、って言う代わりに
“眼福”って言うんだ。![]()
理系男子って、
言葉の選び方もどこか独特だと思った。
そんなある日、
暇つぶしにネットの物理問題を出して遊んでいた。
私は問題の意味もよく分からないのに、
「次これ!」
「じゃあこれは?」
と楽しそうに出題していた。
途中で
「次はレンズの問題!
…あ、やばい。Kさんの専門分野だった」
と言うと、
Kさんは膝を叩いて笑いながら
「そうだよ〜?」
と爆笑していた。
それでも問題を見て、
軽々と答えていく。
迷いもなく、すらすらと。
その姿を横で見ていた時、
正直少し見惚れてしまった。
理数が苦手な私からすると、
分からない問題を理解している人は
それだけでかっこよく見える。
私が
「なんでこうなるの?」
と聞くと、
Kさんは
「まず、これは○○だからこうなる。
それで○○がこうだから…こうなるんだよ」
と順序立てて、また優しく教えてくれる。
その教え方にも、知的さを感じた。
Kさんは塾講師をしていたこともあり、
もともとは理科教師を目指していた時期もあるらしい。
「子どもが分からないって言ったらどうするの?」
と聞いたら、
「まずは、どうしたら解けると思う?って聞くかな」
と答えた。
その言葉を聞いたとき、
なんだかすごくかっこいいと思ってしまった。
変でしょ。笑
私は
「すごいなぁ…さすが。
私なんて聞かれても分からないから、一緒に勉強だ…」
と言うと、
Kさんは
「うん笑 そうかそうか、可愛いね」
と言いながら甘やかしてくる。
理系男子って冷たいと思っていたけれど、
実際は違った。
知識を見せつけるんじゃなくて、
共有してくれる。
静かで真面目で、
そして一つ一つの物事に誠実に向き合う。
気づいたら私は、
そんな理系男子の虜になっていた。![]()
好きという気持ちだけじゃなくて、
尊敬しているし、
隣にいることを少し誇らしくも思っている。