誰でも知ってる『赤い靴』のお話です。

貧しく美しい女の子が赤い靴に魅せられて、
神様に呪いをかけられ、いつまでも、どこまでも踊り続けなければ
なりませんでした。
一体どんな罪を犯したというのでしょう。
キリスト教で大切な堅信式と聖餐式に黒い靴ではなく、美しい赤い靴を
はいて出席してしまいます。
孤児の女の子を引き取り大切に育ててくれたおばあさんの病気を
見捨てて舞踏会に出かけてしまった女の子は
呪いをかけられ、イバラや切り株に血まみれになりながら
野を超え丘を越え踊り続けなければなりません。
荒野の中に首切り役人の家を見つけた女の子は、
罪を告白し、斧で両足を切り落として義足をつけてもらいます。
赤い靴をはいた足だけが、どこまでも踊り続けて行きます。
十分に苦しんだ女の子は改めて教会に向かいますが、前をあの
赤い靴をはいた足が踊って中に入れません。
深く罪を悔いたのだからと勇気を出して、もう一度出かけますが
靴が踊って怖くて入れません。
心から後悔した女の子は牧師さんの家の下女として一生懸命働きます。
教会や舞踏会への誘いを断り一人物思いに沈んでいるばかり。
ある日、静かに聖歌の本を開いて涙を流し神に助けを求めます。
突然、あたりが光に満たされて女の子はいつの間にか教会の中にいました。
現れた神様のお使いの天使と共に女の子の心は平和と喜びに張り裂けて
天に昇って行きました。

誰のなかにもある見えや傲慢の心を戒めるお話ですが、とても残酷な状況ですね。
若い女の子が美しい靴に魅せられることがそんなに悪いことでしょうか。
ご恩のあるおばあさんの病気も、女の子はそれほど重いという認識はなかった
のではないかしら。
最後に心臓が張り裂けて死んでしまうなんて、本当に怖いお話ですね。