心には憎しみと恨みと復讐心だけだった・・・ひどい話でしょう | 虹の約束♪

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「いつも喜んでいなさい・・・」

・・・

 

外は真っ暗だ。

 

 

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ラーモセはアルの手を取り歩き出した。砂漠の上を二人の足跡が続いた。

三日月と星の放つ光に闇が照らされる。しかし外灯はない。

都会の夜道にようにはいかない。

 

 

 


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ラーモセには見えているものもアルには見えない。

つないだ手だけが頼りだった。

相手の顔もはっきりと見分けられない。だがアルには好都合だった。

 

「私、遠い未来からここに来たの」

 

アルのいきなりの告白で、さすがのラーモセも足を止めた。

 

アルは話を続けた。

 

「こっちを見ないで私の話を聞いて」

 

 

 

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何故か顔を見られたくなかった。二人は闇の溜まりを再び歩く。

風の音以外何も聞こえない。アルの声が響いた。

 

「私の国の名は日本ていうの。この前話したよね。場所はここから遥か東の方。

東西南北海に囲まれている。私の家族は、父と母と私の三人。

ラーモセほどではないけど、私の良心もかなり有名人で結構お金持ち。

他人は私を羨んだりやっかんだりしていたわ。

 

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でも私は一度も幸せだと思ったことがなかったの。

良心共々忙しくて、ほとんど家にはいなかったし。

私は小さい頃からいつも独りぼっちだった。友達もいなくて孤独だった。

それでも良い子の振りをして自分を偽って生きてきた。

本当の自分を知られるのが怖かったの。

だから誰にも自分の気持ちを打ち明けられなくて、いつの日からか生きるのが辛くなっていた。

 

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毎日窒息しそうだった。父も母も大嫌いだった。

生きていることに嫌悪感が芽生え始め、自分は誰にも望まれていないし、

生まれてきてはいけなっかったんだと思い始めたの。

心には憎しみと恨みと復讐心だけだった。真っ暗。

それである日決めたの、死のうって。

両親に私を産んだことを後悔させてやりたかった。

それで自分の十七歳の誕生日に・・・(中略)・・・・・・・

気付いたらここにいた。覚えているのはそれだけ。ひどい話でしょう」

 

 

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ラーモセは何も言わなかった。

 

ただ手に力が込められた。

 

アルも今は何か言ってほしいのではなかった。

 

ただ、ラーモセには正直に話さなくてはいけないと思ったのだ。

 

 

 

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「パピルスの詩」