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「ラーモセはあまり笑わない子だった。
初めて私たちの前で笑ってくれたときは、サブも私も本当に嬉しかったのを今も忘れない。
笑った顔がすごく可愛いの。でもお母様が亡くなってからは、またあまり笑わなくなった。
どんなに私たちが笑わせようとしても、だめだったのよ。なのに、アルが現れて、ラーモセが変わった。
よく笑い、よく話し、感情を外に出すようになっていた。初めはすごく驚いたのよ。
ラーモセがアルに接するときには、私たちとはまるで違う。あんなラーモセは初めて見たもの。
笑っているラーモセは昔と同じで、本当に可愛い。アルが彼の心を開いたのよ。」
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アルは顔を赤らめ、何と答えたらいいかわからない。顔を伏せ申し訳ない気持ちになった。
「あ、気にしないで。そんなつもりで言ったんじゃないの。
そりゃあ、今でも少し心が痛いけど、私もアルが大好きだから」
「私もエセが大好き。可愛くて色っぽくて、私の憧れよ。
私は色気もないし、どちらかというと、男みたいじゃない?
ときどき落ち込むわ。いっそうのこと、男だったら良かったのにって」
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エセは真剣にアルに言う。
「そこがアルの良いところじゃない。
ラーモセはそこに惚れたのよ。しなだれかからず、いつも勇気を失わない。
どうしてそんな強いの?いつか訊きたいと思っていたのよね」
アルはきっぱりと言い返す。
「強くなんかないよ。本当はすごく弱いの。いつも後悔ばかりしていた。
そして取り返しのつかない、ひどい失敗をしたの。
だから私にはもう逃げ道がないの。前にしか進めない。今でもとても怖くなるときがあるわ。
でも誰かが後ろから背中をそっと押してくれているような気がするの。
それで勇気が湧いてきて、また起き上がることができる。不思議な感じ。
でもそれは私の力ではないのはわかっている。もしかすると、それは神様かもしれない」
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「パピルスの詩」


