アルは人の悲鳴で眼を覚ました。
まだ漆黒の闇が周囲を取り巻き、夜明けには時間がある。
ラーモセが隣でうなされていた。
さっきの悲鳴はラーモセのものだった。
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アルが側によると息を荒げて寝汗をかいている。
おそらく怖い夢を見たのだろうと手を握る。
こんなことは初めてだった。
アルが額の汗を拭うと、ラーモセが眼を覚まし、半身を突然起こした。
アルは落ち着かせようと身体を横にさせ母親のように頭を優しく撫でる。
「大丈夫、何も心配しないで、きっと怖い夢を見たのね。安心して眼を瞑って」
「今、俺は何か言ったか?」
「ううん、ただうなされていただけよ」
ラーモセは眼を凝らすように一点を睨んでいた。
疲労からか、どうやら神経が過敏になっているようだった。
アルは穏やかに言う。
「眠るまで私が側にいてあげるから、今夜はゆっくり休んで。
この前、私が熱を出したとき、ラーモセ、ずっと側にいてくれたでしょう。
今度は私の番。だから大丈夫だよ」
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ラーモセはゆっくりアルに視線を移した。
アルは口元に微笑みをのせて頷いた。
ラーモセは眼を瞬いてはにかみ顔を逸らす。
身体は大きいがまるで駄々をこねる子供のようだった。
「お前の世話にならなくても俺は大丈夫だ。お節介焼くな。さっさと寝ろ。
いつも寝坊するくせに、偉そうに言うな」
ラーモセは口を尖らせた。
それが小さな男の子のように可愛くてアルは思わず笑った。
「何を笑っている?むかつくな」
起き上がろうとするのをなだめて寝かせた。
アルは静かに言い聞かす。
「いっつもラーモセにしてもらってばかり。たまには私もラーモセの世話をしたい。
ねえ、いいでしょう、ラーモセが眠る側にいても。私がそうしたいの」
「好きにしろ」
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「パピルスの詩」


