アルは以前の虚無感や喪失感がよみがえり、気持ちが鬱屈していった。
生きていて何の意味があるのか、もはや生きているという実感さえ失われてしまった。
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ナイル川へと足を運ぶ。
ここへ来てから二度目の満月の夜だった。
夜道に不慣れなアルでも十分歩行可能なほどの月明かりに照らされた。
輝く流星雨が降り注ぐ夜空も、死に急ぐアルの瞳にはすでに何も映らなない。
冷たい薄笑いさえ浮かべていた。あたかも自分自身を蔑みように。
葦やパピルスの生い茂る辺りを行くと、すぐにあの偉大なナイル川は眼の前に広がっていた。
「パピルスの詩」
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