稽古に入る前には
想像もしなかった
こんなに楽しい日々を過ごすなんて
軫宿の深イイ話を袖で聞いて爆笑する日々も
絶好調の星宿様が袖に帰ってくる姿も
舞台上でどうしても笑っちゃう鬼宿の氐宿いじりも
2日経ったいまも恋しくて
思い出しては微笑んでしまいます
ミュージカル「ふしぎ遊戯」
15公演の応援
本当にありがとうございました
”いいカンパニー"言葉でいうのは簡単だけど
本当にそれしか思い当たらない
前にも書いた気がするけどこんな座組に会えたのはきっと"人生のご褒美"だなって
そしたら、まおさんもれーなちんも同じ事言ってた
それくらい
最高のメンバーでした
−房宿について
毎公演、役について記録的に文章を綴る事にしているので今回も長いかもですが・・・
「心宿」のふた文字だけですべてが完結しますね
毎回必ず最初の心宿の登場を袖から観ていました
そうして房宿の気持ちになり、
最後に「心宿」というセリフで終わる
房宿を演じるには心宿がすべて
本当にそれだけでした
なんですかね
センター立ってドーーーン!!っていう性格のお役が多かったんです。最近。勿論それもものすごく楽しませてもらってるんですけど
でもね
誰かのために生きる役は、とても幸せでした
熱量という見せ方ではない分
房宿が届けられるのはひたすらの「想い」でしかなくて
たとえば
「怒る」とか「悲しい」って
日常でも、瞬間で生まれる感情じゃないですか
でも
「好きで苦しい」とか「誰かを慕う」とかって
とても長い感情なんですね
房宿を演じて気付いたこと
出番の1秒前にガッと作れる感情ではなくて
だから常に心宿の姿に胸をぎゅっとされ
心の底からお慕い申すのみでした
なんかね
みんなとは開演前よろしくうぇーい!ってハグしたり握手するけど心宿にはできなくて。あんまり袖で話しかけたりもしない。きちんと、一歩引いていたかった。
それくらい
「人前では男勝りに振舞っているが本当の心は、幼少の自分を救ってくれたヒーローへの長年の想いを胸に娼婦として頑張った結果ついに再会するも身体の関係のみで愛してはもらえず、でもいつかその心を溶かしたいとひたすらに想いを馳せる健気な乙女」
という房宿という役の魅力を舞台上で自分が表現するには、
すごく繊細でリアルな機微が必要だったんだと思う
3時間は本当に房宿の気持ちでいた故に、
公演を重ねるにつれて
「もー失恋したくないーーーー!!やだーーー!笑!!!」ってよく楽屋で言ってました笑。
失恋ってあんな感じなんですね!!!笑。
めっちゃくちゃにしんどいですね!!!!笑。
終わったいま
思い出す心宿のお姿は
お顔ではなく鎧を着たお背中で。
たくさんお背中を見て来たんだなぁと。
心宿の横に、後ろにいられて房宿は、幸せでした。
稽古場でなにげなく話しているときから
輝馬さんは多分私にないものや感覚やセンスをたくさん持っていて
お料理上手なところも綺麗ずきなところも笑
人に努力を見せず仕事にストイックなところも。
『尊敬できる人』
だったからこそ今回はスーパーサブでありたいと思えた。
全ての非道も、残虐も固く閉ざした心も、
最後の、”ただ、復讐したかった"と歌う
少年のままの純粋な残酷に集約される、輝馬さん演ずる心宿が大好きだった。
次共演したときはうぇーい!したいな。
ずーっとみんなで「うらやましい!青龍も仲良しシーンしたい!」って言ってた。朱雀。
れーなちんにしかない魅力がある。華やかでまっっっっすぐな可憐さ。本当に美朱みたい。
良さんのウィットに飛んだ人間力と芝居の力には脱帽しかない。鬼宿とのシーンでは、美朱ってこんなに愛されてるのか!!愛されるってこれか!!!って本当に胸が苦しくなるほどの愛を感じました。笑。
昴さんのバランサーと誠実さと優しさ
薫太くんの世界中を笑かしにくる笑い声
健ちゃんの実は誰より熱くてみんなのことを考えてるとこ
谷やんはずーっと袖で歌練習してたけど...すんごい楽しそうだった笑!
トミーの誰よりもまっすぐな役と作品へのハート
真緒さんは、誰にでも分け隔てなく愛を与えらえる人
そして青龍七星。
みやりは必ずこの先、信じた道に行きつく
たくやは最高のバカで仲間想いで
りゅうちゃんは人懐っこいけど実はとっても真面目でハイジャンプがすごい
宮川マジでビール沢山くれたわ、って冗談でいじれる優しすぎる先輩が宮川さん。
こうたは短い出番にかける必殺仕事人か笑
きだけんさんは、他者への優しさと気配りの塊。
氐宿との関係性、心地よかったなぁ。ね、ナス。
ほんと、稽古中からたくさんみんなでご飯いったなぁ。
袖でもなんとなく青龍が集まってきて。
早変わり室で角星のツボを七輪にみたててエア焼肉したり。へんな踊りしたり。本当に楽しかったなぁ。
そして神座宝ズ
まちゃ、こうくん、ゆーさく。
小島ことりの太一君も。
なんて舞台に真摯な人々なんだろう。
死んだあとはこのメンバーがいる楽屋(通称天国)にいって、みんなで過ごしたなぁ。
お兄ちゃん役の真一は、、、笑
誰にでも愛される愉快なひと!笑
そしてアンサンブルズが懸命に
この世界をきちんと丁寧に彩ってくれたから。
舞台は輝いた。
この一ヶ月は
本当に楽しくて
笑ってた記憶しかなくて
人生へのご褒美をもらった
ひとりひとりの笑顔が目に浮かんでくる
これはきっと
「ふしぎ遊戯」だったから。
この作品がわたしたちに絆や友情や仲間や愛を与えてくれた。
大人になって忘れかけてしまう
ドキドキとかワクワクとか
仲間とバカすること
あっていいんだ、て教えなおしてくれた
素敵なシーンと素敵な歌を作ってくださった
演出浅井さんにも心から感謝。