みなさまご機嫌よう
新年一発目の舞台
「ゼロヨンヨンの終電車」へのご来場誠にありがとうございました。
連日満員のお客様
たくさん
たくさん
たくさん
のサイン会へのご参加
とても幸せでした(´;ω;`)
初めてお話できた方もたくさんいて嬉しかったです
何から書きましょう
今回の”黒崎波瑠”
一言でいうなら"悪い刑事”でしたが
割とずっとマネージャーとかに
「良い落とし所が見つからない」
「バランスが難しい」とずっと言ってました
個人的に今回
いかに熱量を下げて
いかにやる気なさそうにして成立するか
舞台っぽくない芝居をするかみたいな
チャレンジみたいなのをしていて
稽古中はその方向性で探っていたんですが
それだけじゃ淡々としてつまらないんだなぁと思ったり。
でも絶対に「悪役でーーす!!!冷酷でーーす!」とか「怖くてカッコイイでーす!」
だけにはしたくないという意がありまして
かといって宇田川さん演じる香水華の隣にいるだけの存在になってもつまらないし…
と、なんやかんや試行錯誤しつつも
これだ、という感覚をつかめず本番を迎えました
そこでふと気づいたわけですね
つかまないという選択肢に。
何考えてるかわかんなさそう人なんだから
私ですら黒崎をつかまなくていいんじゃないかと
つまり、黒崎はああ見えて
最強の気分屋
なんじゃないかと
全てをあるがままに受け入れる気分屋
相方であり上司である香のことも、
内心では完全に見下してますし
男装ホストとかボーダーズとかなんて、社会に貢献しない低俗なものと思ってますし
なので
完全にその時の気分で演じておりましたので
幕があいて何日かめの中盤のシーンで
香(宇田川)さんに「花とミサキを殺せ」と命じられるシーンでは、うっかり舌打ちが出ちゃって。
宇田川さんや客席の皆様にも完全に聞こえてたようで笑。
でも松本さん(演出)に何も言われなかったので、次の日からもやらせていただきました。
ボーダーズのところに乗り込むシーンで
自らは手を下さなそうな黒崎が子供相手に
あっさり銃を引くのも
冷酷だからというよりは黒崎なりにイライラしていたと解釈しています
松本さんのTwitterに『ユーリに「ここで自殺しろ」というところはもっとじらせと花奈さんにダメ出ししていた』とありましたが
黒崎気分で演じてる花奈さんにとっては
黒崎はじらせることに楽しみを得るタイプじゃないと思ってたので、気づいたらサクッと終わらせちゃってましたごめんなさい。無意識です松本さん許してください!
あのあと、舞羽が止めなければ殺していたか?
さぁ、気分でしょうね。
うっかり殺しちゃったら丁重にナイフから自分の指紋を拭き取って帰るでしょうけど、
自分の服に血がつくのは嫌ですから殺さないかもね。
でも悪いこととは思っていませんね
理由はどうあれ横領している奴らは悪いし
子供とはいえボーダーズはスリやピッキングをしている犯罪者なわけですから。
犯罪の粛清をしているという意味では真っ当に"警察"ですからね
あとはそうですね
多くの方がツイッターの感想や握手会の時に伝えてくれました黒崎の仕草ですかね。
みんな隠れミッキーを探すみたいに
黒崎の仕草や表情を探してくださっていて
とても驚きました笑。
黒崎の仕草に関しては
"淡々とやるだけじゃさほど印象に残らない”という役どころに対しての、違和感を残して印象づける、というフックになればいいなぁと思っていました。
時計をみるとか、手遊びしてる時っていうのは
言い換えればある意味"暇"というか"余裕がある”時なので
黒崎は例え香さんが刺されていようと
焦りはしないというか
人生自体を"暇"だと思っている暗喩になってます
だいたいのことはどうでもいいんですよ
多くの方が気にしてくださっていた
"香が最後に命絶えるシーンで時計を見ていたとこ”に関して
解説すると
黒崎の心を文章に書きおこすと
「あーー。まーそうなるよねー。
ま、東南アジアでもいくかなー。
何時の便があるんだろう深夜便って。
って時計見たってわかる訳ないよね。
あー。そうだ最近時計の調子悪いんだわー。
日付止まってるんだよねー。
あーそっか。ま、それもいっか。」
て感じですかね笑。
黒崎は
"時計の調子が悪い"(日付表示が壊れている)
→今日という日が終わらない
→人生の終わりを暗示している
っていうメタファーを自分の中で勝手に作ってました
だから逮捕されて
下手にハケるとき
黒崎は微笑んでたんですよね
終わる安堵ですよね
って書いたけど安堵じゃないな。
"自分の人生笑っちゃうな"だな。
うまくいえないけど。
あとは小道具をスムーズに捌くのも
心がけてました
というような感じで自分の中で黒崎像を作ってみました
まぁ作ったというよりは、
勝手にそうなったんですが。
だから見る人に伝わらないことが
たくさんあってよかったのかなって
伝わるものだけが芝居じゃないというか。
演じてみた感想としては
想像よりも多くの方が
黒崎というキャラクターを印象の中に残してくださったなという印象です。やったー!
たくさんのご感想ありがとうございました!
公演の感想としては
黒崎としては花にもミサキにも興味ない
ので
というのは置いといて
花とミサキの話とか。キラキラ輝くようなハートフルしてていいなぁって思ってました笑
きっと黒崎も心のどこかでそういう人たちを羨ましいと思っていたと思う
ボーダーズのみんなが
「黒崎がもっと怖く見えるように、どうやったらビビって見えるのか会議してたんです!」
って言ってくれた時に感動しました
芝居っていうのは
みんな結末をわかっていて、嘘を演じるわけです
そんな中で、一緒に芝居する相手やシーンが引き立つようにお互いを盛り上げていくことが大事だと思っているのですが
それを自発的に気づける人って多くないと思うんです
そんなメンバーとシーンを作れて本当に感謝です
あとは…初共演の蟹子役のともちゃん(中塚智実)のエネルギーと声量本当に好き笑。宇田川さんはまっすぐで可愛らしい方で、それが演技に出るから見ていて嫌味がないし、八坂氏の美が正義を昇華させてるし、松本稽古氏が刑事4人の中でとても良いバランスを演じてくれたから成り立ったと思う。みやこも本当にナイスバランサーだったと思う。とにかくみんな魅力的なキャストでした。
あすぴーの
巻き込まれ型主人公で存在感や華を出すのは本当に素敵
特に10年前の女子高生のシーンがとても素敵だった
座長ありがとう!
てな訳で、
「ゼロヨンヨンの終電車」
本当にありがとうございました。
お花も。
一番好きだったセリフは、事件現場で
「あの女(ミサキ)に間違いありません」
というルージュに
「へぇー女って呼ぶんですね」とこたえるセリフ。
そこを
「へぇー……あ、すいません(笑)、女って呼ぶんですね(笑)」
って、小声で半笑いであ、すいませんを入れてルージュ煽るのがすごく好きだった笑。
いやー難しかったなー黒崎!!
「ゼロヨンヨンの終電車」はある意味
パラレル新宿ファンタジーだと思うので
その中での存在というか調節が難しかったなという所存。
でも楽しかったです。
鬼斬ZEROの、仏のような静御前からの落差たるや!
あーーーー
もっと成長したいし
自分を磨きたいです
これからもなにかの本物を追求し続けたい
なにが本物かはわからんけど
音楽劇ヨルハ、