まじめな長々しいブログも書いてたんだけど
なんとなく、また書くね
てことで。
はななの雑記。
空想ペルクライムが終わって
約1ヵ月たって
ナナステが終わって
数日たって
"1周"と申した意をみんな汲んでくれてて嬉しかったです。
ナナステのある日
楽屋に届いた差し入れ。
それは
見慣れた文字、見慣れたキャラクターの便箋。
宝塚時代の一番のファンの子が観に来てくれたのです。
「なみおちゃんのファンって、宝塚だからやっぱり女の子とか多いの〜？」
よくある雑談の一コマ。
わたしは笑って答えます。
「宝塚時代から通ってくれてた方はもう1人もいないんです。」と。
人々はみな、それは逆に凄いことだと言います。
わたしも、すごい事だと思っています。
だから今回のナナステでのクリスティーナ役。
見てほしかったんです。
そう思ったのです。
彼女はそのブログを読んで来てくれました。
一言で言うなれば
「宝塚にいた自分を肯定してあげられた」
と思うのです。
自分のような、
路線(宝塚でいうスター候補)でもなく
歌うまポジでもなく
ダンサーポジでもないものが
舞台界で生きている。
「元宝塚」という肩書きに
少しだけ胸が苦しくなることもあるのです。
すこしばかし、普通の元宝塚の方とは違う道を歩んでいるからです。
だけど、
輪っかの入ったドレスで歩くとき
長手袋のゴムの感じも
華やかな舞台メイク
ドレスの裾を持つ感触
浴びるスポットライト
その懐かしい、感触、視覚、におい。
嗚呼、わたしは宝塚にいてよかったのだ
と思ったのです。
なんかの舞台のオーディションで
「そんな小さい劇場にでてたこととか、元宝塚ならプロフィールに書かない方がいいんじゃないの」と馬鹿にされたこともありました。あー、その舞台、落ちてよかった。笑。
宝塚を辞める瞬間
「こんなに幸せな日はもう来ないのではなかろうか」と思いました。
まばゆい感謝と愛にあふれた日でした。
ところがわたしは日夜更新されていくのです。
幸せと楽しい、が。
わたしに出逢う人は皆いいます
「宝塚っぽくない」と。
クリスティーナをみて皆はいいます
「宝塚っぽい」と。
いままでの私ならば「宝塚っぽい」役をやることに、目には見えない心の奥底の劣等感からくる葛藤があったことと思います。
でも、8月の「空想ペルクライム」まで駆け抜けた私に。舞台の神様はそれをお与えになった。
8月を終え
人生初の作・演出・キャスティング・プロデュース・デザイン・ドラム・着ぐるみ()・制作
をやってみた花奈澪に果たして何が残ったのか
で？
果たして自分は何が変わったのか
で？
わたしの本当にやりたいことはなんなのか
そんな風に自問自答して
またひとりで思想にふけるわたしに
いろんな人がヒントをくれた。
それが少しずつ目の前の霞を晴らしていき
答えをくれたのはやはり舞台の上で。
「花奈澪は花奈澪でいるしかない」
ということなのだと思ったのです。
そしてまわりの景色は少し変わったような気もする。
マネージャーK氏と話していたときに
さも当たり前のような顔で
「本は、時間があるときに書いておいたほうがいいですよ」
なんていうものだから
わたしとマネージャーは作家と編集かしら。
と妙におかしくなったりして。
「〇〇さんのマネージャーの連絡先を教えてくれ」なんてLINEも幾ばくかきたりして。
わたしも立派なプロデューサーだなあなんて思ったり。
なんかやったクラスメイトたちは
１ヶ月経った今も毎日グループLINEの話が尽きない。
変わること、変わらないこと。
たくさんあるけど。
マイメロディの便箋に。
変わらぬ愛が詰まってた。
あ、元気なんだ、変わらないんだって。
それだけでなんだかとても嬉しくて。
変わらないなーって。
わたしも変わってないよ。
ファンの方がわたしを応援してくださった時間は
同じだけ、わたしが応援してもらった時間だから。
共に過ごした時間は変わらない。
不思議な関係ですね。
でも、わたしを好きでいてくれるひとは
わたしと趣味が合うわけだから
勝手に、友達のようなものだと思っている。
短冊お渡し会でわたしはふと思い出した。
大島優子ちゃんの「票数は愛です」を。
なるほどこういうことかと。
愛を本当にありがとう。
差し入れもプレゼントも。
事務所に届いたお手紙も受け取ったよ。
ほらね、やっぱり今が一番幸せなのだ。
11月の鬼斬も
とてもとても楽しみです。
それでは、今日もラジオに向かうこととする。
もう3年目だって。ラジオ。
外はあーめっ。
なみお。