桜の季節

みなさま元気にお過ごしですか!

 

花奈さんは無事に「桜龍」という舞台。

幕を降ろすことができました。

まだなんか若干放心状態なんですけれども。千秋楽翌日にこうして文字で書きまとめることで、作品をひとつ終わらせられる気がしているので本日も書きたいと思います。

 

まずはご来場くださったみなさま。

差し入れ、プレゼント、お手紙、Twitterなどでの感想コメント。すべて本当にありがとうございました。

 

座組への感謝は桜龍公式Facebookでの

稽古場日誌で書かせて頂きましたので↓

https://www.facebook.com/oryu.stage/

今回は個人的な感想を書きたいと思います。

 

 

Twitterなどでの感想を見させて頂いて

「あー本当にみんなよくみてくれているなー。」

とすごく嬉しくなりました。

 

今回はたまたま過去の共演者などなど役者仲間も多く来てくれていたのですがその多くの感想はやっぱり

「なみおすごい。」とか

「俺もあんな役やりたいわー」という主観だったんですよね。

 

それとは逆に、応援してくださっている皆様が、

作品をみて、花奈澪じゃなくて「玉置やや」の感想をくださっていたことが今回特に嬉しかったです。

 

さて

そんな玉置やや。

ご覧になってない方もいると思いますので説明すると、

見た目は普通の女子高生ですが

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・兄が持っていた覚せい剤をバラまいて捨て自殺に追いやった榊原仁(高校生族グループの総長)に復讐するべく、白虎に近づく。兄を亡くした苦悩から自身も薬漬けになり、部下を薬で言いなりにし、日常的に殴る蹴る刺すの暴行を加えている。


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ザ・マッドネスな役でした(๑>؂•̀๑)テヘ

 

手にはハサミ、注射器、覚せい剤、鉄パイプ。 

おそらく写メじゃ到底伝わらない、ダークネスな狂ってる場面がございました。

 

 

思い出してください。

この作品不良LOVEケータイ小説です。

ベースはキュンとする系のお話なのです。

きっと男性の皆様とかは特に、足を運ぶのを迷った方もいらっしゃるでしょう。

そんな中、舞台版オリジナルストーリー、オリジナルキャラとはいえ、なかなかにダークかつ鮮烈な役どころだったわけです。

 

 

さぁ

 

 

正直。

演出のヨリコさんから求められるものが山のようにありました。



例えば部下たちをボコボコにしながら狂っているあのシーン。

実は一挙手一投足動きが決まっているんです。

みなさまが当たり前に思うか

意外に思うかはわからないのですが

これが役者花奈澪にとって、とても難しい課題でありました。

 

その仕草や動きは

・わたしの役作りから生まれたもの

・ヨリコさんから「こうして」と言われたもの

もちろん両方あります。

 

たとえば

花いちもんめの替え歌「兄いちもんめ」を歌いながら

次々部下を殴って蹴っていくわけですが。

・一定のBGMはあるけど曲ではない

・だが歌を挟む秒数(小節やカウント)は決まっている

・でも歌の気持ちいいところで殴ってはいけない、ぜんぶ微妙にずらす

・それをあくまで携帯の画面を見たり他のことを考えながら殴ったり

するわけですね。

 

そして下におりてきてからのお芝居も

がむしゃらに気が狂っているようにみせかけてものすごく緻密なたくさんの守るポイントがありました。

たぶん100個くらいあります笑。

鉄パイプの持ち方ひとつ、段からの飛び降り方ひとつ。

 

 

そこで花奈澪は悩むわけです。


このままでは芝居じゃなくて再現になってしまう。

演じるときに

「昨日のあの言い方」「この前のあの歩き方」を思い出しながらやらなくてはいけないのです。


以前ボブジャックシアターという劇団に出たとき、演出の扇田さんもブログで言っていましたが(http://ameblo.jp/gita-sato/entry-12232555649.html

恐ろしいほどに感覚派で生きていた私にとってこれは、とても新しい壁であり課題でした。

感情だけではもっていけない。

感情MAXでいくと決まりごとを取りこぼしてしまう。

 

 

そしてもうひとつが。

きっと大半のお客さんは、カッコイイイケメンLOVE物語を観にきている…そんな中でどううつるんだろう…というバランス。

そして逆に、以前からなみおを知っているファンの皆様にはこの舞台を、そしてこの舞台における花奈澪をどう評価されるんだろう…と。

 

 

でも結果として

薬物におかされた役を体現するとして

「日常じゃやりえない想定外の発言動作」は必要なんですよね。

薬物をしない花奈澪としては普段しない動作だからこそ、動きを身体にいれるのがすごく難しかった。

感情と動きが一致しないから。

だけど

「薬中」というフィルターを介すことにより

すべては成り立つのです。

 

 

人を殺したいと思う気持ちも

誰かを愛する気持ちも

人間の中から生まれてくるものだから、

なんとなく産みだすことができるけど。

薬物という外的なものによる心理作用、肉体への作用は

なかなか経験できるものではないから。

たくさん調べたりもしたけれど、やっぱり難しかったですね。

だから脳を少しでも撹乱させたくて笑。

出番の数秒前までイヤホンで爆音で違う全く音楽を聴いたり。

呼吸をギリギリまでとめて脳を酸欠状態にしたり。

レッドブルやモンスターやカフェインに頼ってみたり。


いろいろやりました。


このままでは、普通の精神肉体状態で冷静にやったらわたしはつまらない芝居をしてしまうだろうなぁと危機を感じてたんですね。


そうなると生死に興味を持つのか、小屋入りの前の日は何故か第二次大戦前あたりに実在したカナダのある連合国のスパイ養成所に興味を持ちドキュメンタリーをみてました。

数年自分じゃ買ったことなかったスイーツをコンビニで買いました。

 


でも0から1は生まれないから。

狂っている中にも、

最初の、本当の感情はあるわけで。

 

ややの最後の台詞。

紘「本当は間違ってるってわかってるよね?恨むなら、お兄ちゃんに薬をはじめさせたヤクザたちだろ?だけどお前は、寂しさを埋めるために薬に手を出した。」

に対して

ややは「違う。私はただお兄ちゃんの気持ちが知りたかっただけ。」

と泣きながら返します。

 

これは。

紘の言っていることが正論なんですよね。

人間、わかっていて正論で論破されることほど悔しいことはありません笑。

 

でも、これがややにとっては最後の台詞。

だから最後にこれを返すのは。

わたしのなかでのこの台詞は。

 

強がり。ですね。

 

 

結局、子供なんです。ややは。

だからゴーグルをかけた瞬間に人格は子供返りをして、幼稚な暴力を繰り返す。

お兄ちゃんを殺したやつを、やっつける、という稚拙でまっすぐすぎる正義の元に生きていたのです。

だから着々と進む安易な「白虎薬漬け計画☆(仮)」に陶酔していくわけですね。

 

 

人間の感情ってつくづく一種類じゃないなぁーって。なんだかこの作品を終えて思いました。


 

 

正直、役作りの裏側とかなんて

別にひとに知らせることでもないだろうし

書くべきか迷ったんですが。

なんとなく今回の舞台は

客観的に自分を統括して終わりたくて

書いてみました。

 

今回の役も

「やっぱりダークサイドキター」とか

「また二面性ある役か!」とか思いました?笑

いつものなみおキターって思ってもらえてたらいいのですが。笑。

 

 

別に私はアイドルとかじゃないのに。

もちろん歌ったり踊ったりもするけど!笑

常に笑顔でかわいく元気をお届けする職業ではないのに。

出る舞台も本当に様々で。

そんな私をいつも支えて見守って

応援してくださる皆様には

本当に頭が上がりません。ありがとう。何度でも言います、ありがとうございます。

 

 

今回、わたしが何に苦戦したか当たった人、いたかな?

さすがにいないか笑。

 

なにかの舞台でわたしを観て知って、

そしてまたいつかわたしの芝居を観にきてくれる。

 

それが、役者をやっていて何より嬉しいことなので。

またいつか、お芝居観に来てくれたら嬉しいです。

全部の舞台絶対観に来て!てひとじゃないです。

「あ、これ面白そう」とか「なみおに会いてーな。」て思ったら来てくれたら嬉しいです。

 

 

そして、一個だけ達成することができなかったヨリコさんの芝居に関するリクエストがあった。

非常に難しいリクエストではあったけど、

自分でもなんでそんなに頑なに「出来なかった」のか不明である。不思議と悔しくはない。

 

むしろ自分にもどうしても出来ないことってあるんだ!

ってちょっとびっくりしてる。

いつかできるようになるんだろうかな。

 

 

そんなこんなでした舞台「桜龍」


実は小屋入り日から原因不明の全身中毒疹に見舞われ、ゲネプロでは捻挫をし(笑)

 

笑い事じゃないかもしれないけど、

笑い事です。笑。

こんなことあるんですねーーーーー笑!!!!

びっくりしたよ!!!!

健康優良児のわたしが!!!

経験したことのない日々を送ることができました。

 

 

 

こんなに長々話を書いたあとで

みんなとの写真を載っけときます笑。

いっくよーーーーーーー

 

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これからも「フルメタルメンタルッ☆(大海さんから学んだ謎の一発ギャグ)」でがんばります!!


 

手元には、次の舞台やお仕事の台本がある。

ありがてぇありがてぇ!!

 

 

これからもがんばります!

ありがとう桜龍!!!

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ありがとうレッドブル!

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ありがとう渋谷の街
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それではまたーーー\(^o^)/\(^o^)/
 

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ー 鶴九皐に鳴き声天に聞こゆ。


 

なみお