SOAK – BLUD ソウル・アンド・フォーク(‘soul' and ‘folk')ソーク | NMC - Music Recommendation and Discovery. Plus, more music from New Names.

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ソーク(SOAK) New Blood – No.351




ソーク
ことブライディ・マーンズ=ワトソン(Bridie Monds-Watson)は現在18歳。

職業、シンガーソングライター。

北アイルランド第1の都市ベルファスト(Belfast)で生まれ北アイルランド第2の都市デリー(Derry)で育つ。

彼女は幼少期から女の子らしく育っていなかった。耳たぶに大きな穴を開け黒いプラスチックのピアスを付けシルバーのジャッケットをはおり男の子のジーンズをはいて11歳でギャングスターのいでたちをした。

彼女には類まれな音楽的センスがあった。地元のスケートパークと楽曲の創作活動にほとんどの時間を費やすようになり、14歳でデモ音源を録音し、16歳にはデリーのローカルな音楽シーンの中にいた。

アーティストとして自覚し始めた頃にステージネームを思い付く。ソウル・アンド・フォーク(soul and folk)でソーク

2012年3月“Trains”オンライン・リリース。BBC Radio 1の新人発掘チームに見出されRadio 1のプレイリスト入りを果す。同月、フィル・ターガー(Phil Taggart)の番組に出演。


7月配信リリースした“Sea Creatures”でさらに注目が高まる。特徴的なデリー・アクセントで歌われるそれは、「友人が学校で苦しむのを見ているアタシ」が「友人に寛大で前向きなメッセージを伝えたい」と言う切望を描いた鮮やかな十代のポートレートだ。


徐々に知名度が上がり「16歳のレスビアンのシンガーソングライター」と雑誌に見出しをつけられることがあった。彼女曰く「それはそんなに大きなものではなく、私がそのようにレッテルを貼られないことが重要です」。アーティストとしてより認められることが優先事項であると。

幾つかのギグを経験したソークは、2013年1月、アイルランド共和国の公共テレビ局のバラエティ番組「ザ・レイト・レイト・ショー(The Late Late Show)」で“Sea Creatures”を披露する。4月には北アイルランドのテレビ局の音楽番組「アザー・ヴォイシズ(Other Voices)」に出演。この番組の主催者はソークを北アイルランドの平和の象徴とみなしていた。彼女の兄はアイルランド停戦の日に生まれた。

10月、ティーガン・アンド・サラ(Tegan and Sara)のヨーロッパ・ツアーのサポート・アクトを務める。他に、スノウ・パトロール(Snow Patrol)やアンダートーンズ (The Undertones)のサポートを経験している。

良いマネージャーを見つけるのに苦労していたと言うソークに喜ばしいオファーが舞い込む。スコットランド・グラスゴー出身のエレクトロポップ・バンド、チャーチズ(Chvrches)が主宰する新しいレーベル、グッバイ・レコーズ(Goodbye Records)が契約を交わしたいと言うのだ。

2014年1月グッバイ・レコーズとサインアップ。

3月10日4曲入りEP『Blud』[12" Vinyl]がグッバイ・レコーズよりリリースされる。フィジカルな流通としてこの“Blud”がソークのデビュー曲とされる。プロデューサーは、アイルランド共和国出身のバンド、ヴィレジャーズ(Villagers)のギタリスト、トミー・マクローリン(Tommy McLaughlin)。


3月に開催されたチャーチズのUKツアーのサポート・アクトを務める。時を同じくして英ラジオ局BBC Radio 1の大御所DJでトレンドセッターのゼイン・ロウ(Zane Lowe)が“Blud”をプレイリストに入れBBC Radio 1やBBC 6 Musicで多くのエアプレイを獲得する。

4月、ロンドンのセント・パンクラス・オールド教会でのヘッドラインショーを成功させる。

彼女は何に影響された?
彼女はジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell)を聴いて育った。彼女自身が大好きだったバンドはピンク・フロイド(Pink Floyd) 。多くのティーンエイジャーが聴いている流行の歌をソークも聴いていたが、彼女のインスピレーションに影響を与えたバンドとしてフォールズ (Foals)とThe 1975を挙げている。

Sounds Like
オルタナティヴを通過した新しいフォークを主体とする点において初期のキャット・パワー (Cat Power) と比較されることが多い。ローラ・マーリング(Laura Marling)、エミー・ザ・グレート(Emmy the Great)ら“UKニュー・フォーク・シーン”に繋がり、その系譜はアイリッシュ・フォーク・グループのジョンストンズ(Johnstons)に1960年代後半まで参加していたポール・ブレイディ(Paul Brady)に行き着く。
サウンドプロダクションにおいて、ノスタルジックなメロディーにアンビエントな空間処理を施したチルウェイブのテクスチャを覗かせ、ドラッギングなパーカッションと疎らなギターはベスト・コースト (Best Coast)を退色せてしまったかのような独自の燃え尽き感を醸す。ストラクチャーが現段階では明確ではなく、今後、マイペースに自由に独自の世界を築いていくのではと期待させられる。

生へのとめどない渇望と死を受け入れる達観の双方を抱える浸透性のある声で世間を斜め見した青春期物語を鮮やかに柔らかく紡ぎだす。その歌は無数の物語や可能性が内包しリスナーの詩的感興を高揚させる。

ソークのビデオをチェックしてください。

SOAK - BLUD  http://youtu.be/EwmeF9aDy20 SOAK performs 'Sea Creatures' | The Late Late Show SOAK - Explosion (Live in Derry~Londonderry) SOAK- Numb