鍼は響いた方が効果があるの? | 大田区石川台・雪谷 はなみずき鍼灸整骨院 ブログ

大田区石川台・雪谷 はなみずき鍼灸整骨院 ブログ

東京都大田区東雪谷の石川台希望ヶ丘商店街沿いにある鍼灸整骨院です!
痛みの治療から美容鍼灸まで行っておりますので身体の悩み、ご相談ください。当院の症例上げていきます!

 

鍼施術を経験したことのある方は感じたこともある方は多くいらっしゃるかもしれません。

「ズンッ!」「ビリッ!」「ビクン!」など感じ方は色々ありますが鍼を体にすることでこのような感覚を感じることがあります。

初めてこの響く感覚を感じた方はビックリされる方もいらっしゃいますが、この感覚を好きになる方も結構いらっしゃいます。

「響く=効いてる」という思いからこの感覚が好きという意見もよく聞きます。

 

中国鍼は響きを大事にする

 

鍼灸師の鍼の仕方は個々の学んできたものにより違います。学んできたものが同じでもセンスや感覚、経験などにより若干違う傾向ですし、学びが違うと全然違います。

何が違うのかというとツボのとり方やツボの選び方の違いや鍼の使用する本数、そして刺激の違いなどです。

今回は「響き」に着眼点を置いているので刺激にフォーカスさせていただきます。

自分が出会った鍼のやり方でほとんど鍼刺激のない方法もありましたし、逆に刺激を強く入れる方法もありました。

刺激の強い方法は中国鍼を使った中医学を元に行う方法で、考えが「響かせて治す」のが中国鍼を使った施術です。中国鍼は日本の鍼よりも太く長いので刺激が入りやすくなっております。

刺激が強いため、嫌煙する方もいらっしゃるのですが以前、中国の北京病院に研修に行った際に驚いたのは患者さんが中国鍼を受けなれていることでした。中国の鍼医の手技も荒っぽく(職人の技だからそう見えた)グイグイ刺激を入れていました。思わず顔をしかめてしまうぐらいでしたが、受けてる患者さんは何ともない顔をしています。さすが中国!鍼治療が一般的で鍼とは響いて当たり前の感覚なのでしょう。

 

そもそも響きって何?

鍼による響きを鍼灸界では「得気」(とっき)と呼びます。「気を得る」と書いて得気。

実に東洋医学的な思想ですよね。東洋医学では「気」の概念を元に治療をして健康へ導くのが一般的であり気を得るのだからとても良い言葉になりますね。

ただ「気」って目に見えるものでもなく、数値化するのもできません。その為、エビデンスを求められるとハッキリ証明できないのが東洋医学に多くみられます。

ただ結果をだすのが東洋医学でもあり漢方や鍼灸なのです。

響きが何か、臨床的には筋肉の緊張が強いところや硬結といって組織が硬くなっている場所は響きやすい傾向にあると思います。それらの刺激を反射的に神経が拾って響きになるのだと推測されます。

 

響きがあった方がいいのか?

 

結論から申し上げますと響かないからといって効果がないわけではない。私自身あまり響かせるのは好きではなく、なるべく響かないようにしていますが効果は全然でています。

鍼をする場所や筋の緊張度により響いてしまったりはしますがなるべく響かないようにします。

響きが強かったり、多かったりすると「刺激過多」になり、だるさ・眠気の原因にもなったりします。

これは個人の体質などにもよりまして、だるさ・眠気がでやすい人がいますので難しいところではありますが極力避けたいところです。

 

中国鍼をされている鍼灸師の方はこの刺激は仕方のないものだとしております。

それはそれで方法の一つであり、症状を良くする為という方向性は同じなので悪いことではありません。私自身もギックリ腰の施術で強く響かせてしまった方がいましたが、その後ケロッと痛みが引いた例もありました。

 

ただカラダの弱い方、鍼を受けなれていない方などにはキツイ刺激と捉えられて鍼が嫌いになってしまう、逆に緊張してしまうなどのことが考えられますので、私自身はソフトな刺激を目指して施術をしております。

 

鍼灸師のスタイルによるところがある

 

前述にも書きましたが「響くから効く、響かないと効かない」なんてことはないのです。

私個人の経験では直接硬い所を響かせて緩めるより、離れた場所から患部に刺激を入れないで緩める方法の方が緩むと感じております。

これはあくまで私見であり、響かせて緩める方が得意な鍼灸師もいらっしゃると思うので鍼灸師の施術スタイルによって違います。その為、自分に合うのはどんな鍼灸かは施術を受けてみて刺激が自分に合うのかで選んでみてもいいかもしれませんね。