娘と娘の彼氏に「ありがとう」
一体、人はどれだけ賢ければ、心に波風を立てず、淡々と生きていけるのだろう。
そんな僕のため、娘がコブクロの「ここにしか咲かない花」のミュージックビデオを視聴させてくれた。妻が生きていたころ、家族でよく聴いていた曲。サビの「あの優しかった場所は〜」の歌詞が好きだった。
あいつは、ハモリの天才だった。歌だけでなく、暮らしも、生き方も全部、まるでハモっているかのように歩調を合わせてくれた。ひと回りも年下だったけど。がん闘病中の彼女にいつも、励まされた。
僕は独りよがりなところがあるから。
我慢させていたのかなあ、などと当時を思い出しながら曲を聴いた。
曲が終わるころには、怒りや悲しみ、心の中で荒ぶる波風が穏やかになっていた。
平和な時間を取り戻した夜。
ありがとう。
君たち(娘の彼氏を含む)がいてくれて本当によかった。




