一粒の米の中には七人の神様がいる

 

久しぶりに、和風だしのパエリアを作った。

娘の彼氏、ねすたがたくさん食べてくれた。

パエリアを食べたのは、人生で初めてだったらしい。

作り手として、これほど、うれしいことはない。

 

食事中、娘がパエリアを皿に盛りながらつぶやいた。

「ねすた、残しちゃだめだよ。一粒の米の中には七人の神様がいるんだからね」

 

七人の神様とは、水、土、風、虫、太陽、雲、作り手。

どれかひとつでも欠けてしまうと、米を作ることができない。

自然の恵みと作り手の愛情がこもった米。

そうして作られた米を私たちは粗末にしてはいけない。※諸説あり

 

亡き妻が、5歳の娘に教えた言い伝えだ。

16年ぶりに耳にした。

覚えていてくれたんだね。

親にとして、これほど、うれしいことはない。

 

 

妻もきっと、そう思っているはず。

 

 

 

「七人の神様」の話は動画の後半↓